長嶋一茂の流儀「強くあれ」 精神、身体両面で極真空手は「なりたい自分の軸」

2023年07月21日 05:00

芸能

長嶋一茂の流儀「強くあれ」 精神、身体両面で極真空手は「なりたい自分の軸」
極真空手の稽古に励む長嶋一茂 (C)極真会館 Photo By 提供写真
 【だから元気!】著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回はプロ野球・巨人などで活躍したタレントの長嶋一茂さん(57)です。思ったことをストレートに伝える発言で注目を集め、今や情報番組やバラエティーに引っ張りだこの活躍。自らを貫き通す“強さ”の源は、野球を離れてから始めた「極真空手」でした。(構成・小田切 葉月)
 極真空手を始めた理由?単刀直入に言うと、ケンカが強くなりたいから。俺が小学生の時は「男はケンカで強くあれ」という風潮と意識があって、その思いは大人になっても膨らんで…。だって、強いって男の憧れとかロマンが詰まってるじゃない。

 96年に野球をリタイアして97年に30歳で入門。もう30年近くやってる。極真空手は“ケンカ空手”とも呼ばれていて、実戦の場に身を置いた時にどう立ち回るかを考えて動く。日常生活でも「どうしたら相手を攻略できるか」って考えたりするから、ちょっと頭の体操にもなってるかもしれないね。

 背筋も伸びるから、ピシッとした気持ちになる。空手の基本の動きとして、必ず左右を同じように使うのがポイント。爪先や手の指先まで意識して、蹴りの時には片足立ち。バランスと体幹が鍛えられるんだよね。よくイメージされる、激しい取り組みだけじゃないよ。有酸素運動のようなゆっくりした動きもあるから、心肺機能や足腰の筋力向上にも効果があるみたい。

 疲れを残して仕事に支障を来すのが嫌だから、稽古は週2回で1時間ずつ。18年から本格的に大会も出始めて、50歳以上+80キロ級に出場。21年7月の「東日本空手道選手権大会」で優勝して、昨年11月の「国際親善空手道選手権大会」で銀メダル。長女からも「初めてカッコイイと感じた」と言われてうれしかったな。格好いいパパでありたい、というモチベーションもあります(笑い)。

 極真空手に傾倒したきっかけは、引退直前に発症した「パニック障害」も関係しています。当時は自律神経をやられてしまって、過呼吸症候群に。不安になると呼吸が苦しくなって、発作が治まるまで何時間も家の周りを歩いた。野球はプレーできなくなったけど、ずっと体を動かしてリズムをつくってきた人間だから、運動しなくなることに危機感を覚えました。なので、ずっとやりたかった極真空手をスタート。楽しいことに夢中になって気を紛らわせました。

 今も完治したわけではないですし、病気と向き合うのは凄く難しい。でも人間って、何もしなければ何も起きない。克服できるかできないかは別として、立ち向かう精神的なすべにはつながっている気がします。

 僕が求める“強さ”というのは、試合で勝つことだけではない。何でもいいので、1年前の自分よりステップアップしてる感覚で常にいたいですね。精神面でも身体面でも、極真空手はなりたい自分の軸になっています。これから仕事はもちろん、大会にももっと出て活躍していきたいです。


 ≪「長嶋一茂のミライアカデミア」 環境問題「光明見いだせる」≫ 21年からスタートした知的バラエティー特番「長嶋一茂のミライアカデミア~これからを生き抜くための特別授業~」の第5弾が、BS朝日で今月30日午後9時から放送される。専門家から学びつつ、新たな疑問や不満を討論する番組。今回は環境問題の中から、エネルギーや水の問題について語り合う。「自己の意識を変えることから、取り組みが始まる。我が家もソーラーパネルを設置するつもりでいます!2つのテーマに関して、光明を見いだせると思うのでぜひ見てほしい」とPRした。


 ◇長嶋 一茂(ながしま・かずしげ)1966年(昭41)1月26日生まれ、東京都出身の57歳。父は巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏。立教高―立大と進み、87年ドラフト1位でヤクルト入団。93年に長嶋監督の巨人復帰とともに巨人へ移籍。96年現役引退。現在はテレビ朝日「ザワつく!金曜日」「出川一茂ホラン☆フシギの会」でMCなどを務める。1メートル81、88キロ。血液型B。

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