古市憲寿氏 ビッグモーター社長の会見に「実はよく考え抜かれた会見。会社組織の維持存続を…」

2023年07月26日 10:44

芸能

古市憲寿氏 ビッグモーター社長の会見に「実はよく考え抜かれた会見。会社組織の維持存続を…」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 社会学者の古市憲寿氏(38)が26日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。中古車販売大手ビッグモーター(東京)の兼重宏行社長(71)が25日、東京都内で記者会見し、自動車保険の保険金不正請求問題の責任を取って26日付で辞任すると発表したことに言及した。
 長男の宏一副社長(35)も辞任する。不正を内部告発した工場従業員の証言が改ざんされ、損害保険ジャパンも把握していたことが新たに判明。兼重社長は不正発覚後初めての会見で「経営層の関与は全くない」とし「こんなことをやるのかとがくぜんとした。許せない」とコメントした。「客や損害保険会社に多大な迷惑と心配をかけた。誠に申し訳ない」と謝罪し、頭を下げたものの、2時間10分に及んだ会見はまるで他人事に聞こえる発言が多数飛び出した。国土交通省は26日午後、ビッグモーターへの聴取を実施し、金融庁も調査中で監督官庁による実態解明が本格化する。

 番組では、ビッグモーター関係者へのインタビューを放送。元整備責任者の男性は「経営陣に責任がないというところを強調するだけで問題の解決に取り組もうという意識は感じられなかったです」、現役社員は「現に私も営業の方で不正請求をやったことがあったので、店長に詰められて。幹部の人が現場を詰めるので、現場の人はせざるを得なかった」と話すなどした。

 古市氏は「実はこれはよく考え抜かれた会見じゃないのかなと思っていて、確かに社長の発言は違和感を覚えることがたくさんありましたよね。でもこの社長は辞めるわけですよね。今の専務が新しい社長になる。その専務の会見というのが結構、理路整然としていて、ちゃんと一般の人の疑問に答える内容だったと思うんですね」と言い、「つまり社長の会見がこうやってメディアでどんどん報じられて印象が悪くなると思うんです。でもこの社長はいなくなるということで、ある種、ビッグモーターという会社組織の維持存続を考えたら結構考えられた構成だなってことは思いましたね」と自身の見解を話した。

 ここで司会の谷原章介が「あえて(社長が)自分が悪者になった?」と聞くと、古市氏は「そこまでたぶん社長は考えてなくて、社長が正直、何を言うか分からないじゃないですか。だからたぶん会見を仕切るか考えた人が、社長が何言うか分からない、だからこそ逆にそれを織り込んで、何を言ってもらってもいいようにっていう構造にしたのかなって思っちゃいました」と話した。
【楽天】オススメアイテム