武田鉄矢　山田洋次監督から明かされた大抜てきの理由に感銘「永遠の師匠」「全てこの監督のおかげですよ」

　俳優の武田鉄矢（74）が、26日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」（月～金曜後1・00）にゲスト出演。演技未経験だった武田が大抜てきとなった映画「幸福の黄色いハンカチ」について振り返った。 　「本当に不思議でしてね。私ごときをなぜ、監督さんはご指名なさったのかっていう。ずっとそれは生涯を通じて考え続けたんですよ。なんで私なのかなと思って」という武田。MCの黒柳徹子がサプライズで山田洋次監督から手紙を受け取ったことを伝えると「えっ！」と身を縮めた。

　山田監督は、武田を採用した経緯について、手紙の中で、プロデューサーが持ってきたLPジャケットを見たことがきっかけだと説明。「その真ん中は、両端の二人より背が低く、短い脚が曲がっていて、面長の顔はひときわでかい。何とも印象的な彼、つまりリーダーの武田鉄矢君を、一目で気に入ってしまいました」と明かした。

　さらに、山田監督は「後日、本人に会いましたが、話が極めてユーモラスであり、作家的なセンスの持ち主でした。僕はますます気に入って、彼を決めた次第です」と述べた。

　これに武田は「（山田監督は）永遠の師匠、永遠の、（高倉）健さんに並ぶ先生です。あの、撮影中に、この監督が僕を演出するためにいろんなことを話してくださるんですよ。本当にいい話をなさるんですよ。もう本当に心が震えるような話を。その山田監督の声っていうのは、未だに耳の奥に残ってますね」と敬意を示した。

　同作で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した武田だが「全てこの監督のおかげですよ」と、山田監督に感謝した。