猿之助被告の自白通り“決着”で実刑回避か

2023年07月29日 05:09

芸能

猿之助被告の自白通り“決着”で実刑回避か
市川猿之助被告(左)と父・市川段四郎さん Photo By スポニチ
 【市川猿之助被告 自殺ほう助罪で起訴 】 なぜこのタイミングでの起訴となったのか。猿之助被告は18日に父に対する自殺ほう助容疑で再逮捕された。20日に送検されており、勾留期限は30日まで残っている。さらに10日間の期限延長も可能ながら、地検は捜査を打ち切った形だ。
 当初は自殺ほう助罪より重い嘱託殺人罪での起訴の可能性もあるとみられていた。猿之助被告は調べに対し、眠った両親の頭部にビニール袋をかけ、家にあった養生テープでとめたなどと供述した。この行為によって、両親が服用した向精神薬の薬物作用が高まり、死につながった可能性も指摘されていた。

 だが、ビニール袋などは猿之助被告がゴミとして処分。証拠もなく、猿之助被告の行為が両親の死にどれだけ関係したかどうかにはたどり着けなかったとみられる。

 今回、勾留延長をせずに起訴となった点について、元検事の大沢孝征弁護士は「証拠もそろって、本人の自白もある。これ以上、引き延ばす必要がなかったということ」と捜査終了となったとの見方を示した。両親にビニール袋をかぶせた点など、不可解な部分はあったものの「家族での心中事件で1人生き残った事件と判断された」と嘱託殺人などではなく、自殺ほう助での起訴となったと解説。量刑については「2人亡くなっているが一家心中であり、実刑事案ではない。執行猶予がつく可能性が高い。懲役3年、執行猶予3年ぐらいでしょう」とした。

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