市川猿之助被告 裁判のポイントは「一家心中が決まった動機、主導したのは誰か」

2023年08月01日 04:40

芸能

市川猿之助被告 裁判のポイントは「一家心中が決まった動機、主導したのは誰か」
保釈された市川猿之助被告(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 両親への自殺ほう助罪で起訴された歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦)被告(47)が31日夜、勾留先の警視庁原宿署から保釈された。救急搬送される2日前、舞台に立った5月16日以来初めて報道陣の前に姿を見せた。この日、東京地裁が保釈を認める決定をし、代理人が保釈保証金500万円を納付した。現在も精神的に不安定な面があるとの見方が強く、しばらくは関係者が用意した都内の住居で生活するとみられる。
 猿之助被告を巡る裁判では、何がポイントになるのか。元大阪地検検事の亀井正貴弁護士によると「一家心中が決まった動機、また主導したのは誰か」だという。

 3人に自殺の意思があったのか、家族会議の内容などが争点。猿之助被告がどの程度関与していたかで、罪の重さが変わるという。しかし両親の顔にビニール袋をかぶせるなど「悪質と捉えられる行為」もあり、この点がどう響くかも重要だ。

 嵩原安三郎弁護士はこれに加え、猿之助被告が処方された睡眠薬と両親の死の因果関係もポイントだと指摘。死因はともに、向精神薬中毒の疑い。「該当の薬には致死量があり、本人たちがその量を飲んで亡くなったのか」を証明する必要があると話す。本当に薬を飲んだだけで死に至ったのかを確認するべきだという。だが、一連の週刊誌報道などが心中の動機となった可能性もあり、「考慮の対象となると思います」と語った。
【楽天】オススメアイテム