ティモンディ高岸宏行 単独初解説は「100億点満点」 全日本学童軟式野球大会決勝戦

2023年08月12日 05:00

芸能

ティモンディ高岸宏行 単独初解説は「100億点満点」 全日本学童軟式野球大会決勝戦
解説に初挑戦したティモンディ・高岸宏行 Photo By スポニチ
 お笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行(30)が、単独での野球解説者デビューを果たした。11日、東京・大田スタジアムで行われた「高円宮賜杯第43回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント(スポニチ主催)」の決勝戦で、ライブ配信に出演。普段のハイテンションとは一転し、落ち着いた口調で分かりやすく、子供たちの熱戦を伝えた。自己採点は「100億点満点!やりきりました!」。新たな挑戦に、手応えを感じているようだった。
 不動パイレーツ(東京第2)と新家スターズ(大阪)の一戦。放送席の窓ガラスに顔がくっつきそうなほど前のめりの高岸は、手元のモニターを一瞥(いちべつ)もせず、グラウンドで起きたことをそのまま言葉にした。プロ野球・巨人の阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチの長男で不動パイレーツの成真(6年)がホームランを放った場面では、すかさず「お父さまと同じ放物線!」と叫んだ。高岸だけでなく、野球ファンなら何度も見た阿部氏の打球を想起させ、配信を見る人の脳裏に弾道が描かれるような表現だった。

 試合前には「両者優勝!」と声を上げ、5分間の給水タイムでは「全員侍野球で、ちょんまげが似合う」と笑わせるなど“いつも”の高岸。しかし試合中は笑いは控えめ。「一挙手一投足に“優勝したい”という思いを感じた。魂が揺れるプレーばかりでした」と、白熱のゲームを届けることに務めた。

 これまで相方の前田裕太(30)と一緒に解説した経験はあるが、1人では初めて。昨年独立リーグ・BC栃木に入団し、芸人と野球選手の“二刀流”と話題になった高岸。現在もチームに所属しながら芸人を続け、さらに今回は解説で新たなチャレンジ。「僕は応援人として、楽しんでお話ししてました。このまま甲子園に行って解説やりたい!」とパワフルな姿を見せた。

 試合は新家スターズが6―2で初優勝。声援は現在開催中の甲子園に出場する高校球児にも向けられた。「スポーツの力は希望そのもの。応援してくれる人の思いも背負って、自分たちも楽しんで。やればできる!」。真夏の日差しよりも熱いエールで鼓舞した。(小田切 葉月)

 ≪酷暑の夏…選手第一で≫連日の猛暑で、熱中症対策などを求める声が相次ぐ高校野球。高岸は「昔ながらのやり方から生まれる感動もあると思いますが、何事も選手ファーストであってほしい」と話した。今年から初めて、選手が試合中に10分間の休息を取る「クーリングタイム」などが実施されている。「選手への配慮の姿勢が出ているのが素晴らしい」と力を込めた。
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