宮嶋健太三段 中京圏から3回連続プロ入り 岐阜市出身で藤井王将とは始発電車で帰った間柄

2023年08月19日 19:37

芸能

宮嶋健太三段 中京圏から3回連続プロ入り 岐阜市出身で藤井王将とは始発電車で帰った間柄
10月1日付けでの四段昇段を決めた宮嶋健太三段 Photo By スポニチ
 将棋の第73回奨励会三段リーグは19日、東西の将棋会館であり、12勝2敗で単独トップの宮嶋健太三段(24)がこの日2勝して14勝2敗と星を伸ばし、9月9日の最終2局を残してプロを指す四段昇段を決めた。四段昇段は10月1日付け。三段リーグは1日に2局指し、半年間18局の成績によって今回は40人から基本的に2人の昇段者を決める。
 「ただただ、うれしいです。棋士になって良かったと思える瞬間を数多く作りたい」。対局、普及両面での活動に意欲を見せた。

 大野八一雄七段門下で岐阜市出身。第71回の斎藤裕也三段(現四段)は三重県桑名市出身、第72回の柵木幹太三段(現四段)は愛知県西尾市出身と3回連続、中京圏出身の棋士が誕生した。

 愛知県瀬戸市出身の藤井聡太王将(21)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=の活躍に止まらず昨春、名古屋市に国内3カ所目の常設対局場が新設され、勢いづくホットスポットからのニューフェイス。「岐阜の方にはお世話になった。一つずつ恩返しができたらいい」と地元からの支援に感謝した。

 3歳年下の藤井とはその記録係を務めた後、将棋会館に宿泊して再び将棋を指したり夜食を共にした後、時には徹夜のまま一緒に始発電車で帰った。

 「自分が取った記録の1割は藤井王将戦」と語るには訳があり対局後、そのまま大阪に宿泊することも多い藤井と将棋の話ができることが、得がたい時間だったという。その活躍については「語るのもおこがましい」と謙遜するが、その背中を追う戦いのスタートラインに立った。
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