次回朝ドラ「ブギウギ」主題歌は「ハッピー☆ブギ」 歌唱はヒロイン・趣里ら 作詞・作曲は服部隆之氏

2023年08月21日 11:26

芸能

次回朝ドラ「ブギウギ」主題歌は「ハッピー☆ブギ」 歌唱はヒロイン・趣里ら 作詞・作曲は服部隆之氏
趣里(c)富取正明 Photo By 提供写真
 NHK大阪放送局は21日、女優の趣里(32)がヒロインを演じる、10月2日スタートの連続テレビ小説「ブギウギ」の主題歌が決定したと発表した。作詞・作曲は同作の音楽を担当する服部隆之氏が手掛け、ヒロインの趣里らが歌唱する。
 主題歌のタイトルは「ハッピー☆ブギ」。歌唱は趣里のほか、「EGO-WRAPPIN’」ボーカル・中納良恵、シンガーソングライターのさかいゆうが担当する。同局は「軽快なブギのリズムにのせたパワフルでソウルフルな3人の歌声がドラマのオープニングを彩ります。ぜひご期待ください!」とアピールした。

 服部氏は「今回の朝ドラは劇伴の他に主題歌の制作も依頼されました。そして、何の迷いもなくブギを作曲しようと決断しました。それがまるで使命かのように」とコメント。「曲は去年の秋ぐらいには出来てしまい、ブギという言葉を入れるメロディーだけは自身で固定し、残りの歌詞はプロの作詞家にお願いしようと思っていました。ところが時間経過と共に言葉が浮かんできてしまい、結局詞も自分で書き上げることに。『買物ブギー』を作詞作曲した祖父と同じ状態になりなんとも不思議な気持ちであります。作曲していた時から中納さんと、さかいさんに歌ってもらいたいと決めていました。ところが曲が早々に完成すると色々な考えが巡ってくるもので、主演の趣里さんの何回目かの劇中歌の録音の時、彼女の歌がオーディションの頃より日進月歩で成長している様子を目の当たりならぬ耳の当たりにし、この歌声を主題歌に入れない手はないという強い確信を持つに至ったわけです」と3人の歌唱となった経緯を説明した。

 「外連味がなく自然体で且つパワフルな歌声を持つ中納良恵さんと、さかいゆうさん。そして、どんどん現在進行形で花田鈴子に成っていく趣里さんの3人で歌うハッピー☆ブギは、敗戦の悲嘆に沈む日本人の明日への活力になるようにと世に送り出された、笠置シヅ子と服部良一によるブギへの讃歌です。多くの皆様にこの歌を口ずさんで頂けましたら嬉しく思います」とつづった。

 ヒロインの趣里は「主題歌を歌うことになるとは微塵も思っていなかったので、服部先生からオファーを頂いたときは驚きでしたし、とにかく頑張らなきゃという思いでした。中納良恵さんとさかいゆうさんの歌声がとても素晴らしかったので、自分の声が入るとどうなるだろうと最初は不安もありましたが、服部先生からの『ぬくもりのある柔らかな気持ちで歌ってほしい』とアドバイスをうけ、とても楽しくレコーディングできました。ワクワクし、優しい気持ちになれる曲です。毎朝、楽しく聞いてもらえるとうれしいです」と意気込んだ。

 また、中納も「服部隆之さんから直々にお話しいただけたこと、身に余る光栄であります」と感激。「歌わせていただいた、服部さんの新しい令和のブギが、月曜から金曜まで毎日、全国のお茶の間に鳴り響くなんて!!この素晴らしい奇跡によって、今の日本がより実直で、明るく、景気よく、平和になっていくことを祈ります。それが、ブギのお役目なのだと思います」とコメント。さかいも「今回の貴重なオファーをいただき、日本ジャズが生まれ出る瞬間の当時の空気感にできるだけ触れたくて、レコーディング前に服部良一氏の自伝である「ぼくの音楽人生―エピソードでつづる和製ジャズ・ソング史」を読み込みました。大正・昭和時代に、いとも簡単にタイムスリップさせてくれる名著でした」と記した。

 戦後の大スター、「ブギの女王」笠置シヅ子をモデルにした物語で、劇中では多数の舞台シーンが登場。舞台音楽と演出に、歌劇のプロが参加することも発表された。宝塚宙組「王家に捧ぐ歌」などを手掛ける甲斐正人氏が舞台音楽、宝塚歌劇団演出部在籍で、数々の名作を生み出してきた演出家・荻田浩一氏が舞台演出を担当する。

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