三浦瑠麗氏「困るのは中国のほう」 原発処理水問題に私見「わたしは粛々と日本の魚や貝を食べる」

2023年08月28日 13:24

芸能

 国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)が28日、自身のX(旧ツイッター)を更新。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に対する中国の対応に言及し、自身の見解を示した。
 中国政府は日本からの水産物輸入を全面的に停止するなど海洋放出に強く反発。中国国内では日本人学校に石や卵が投げ込まれ、日本では中国の国番号「86」で始まる迷惑電話が相次いでいる。

 また、中国のインターネット上では「小日本」という蔑称を使って海洋放出を非難する書き込みが続出。日本製品をバッシングし、不買運動を扇動する動画も多数投稿された。日本への渡航を禁止するように訴える声もあり、訪日団体旅行は予約キャンセルが続出。対日世論は急速に硬化し、日中関係の冷え込みは必至な状況になっている。

 三浦氏は「中国による日本バッシングだが、処理水についての不安を煽る形でそれに同調する人は自ら風評被害の加害者になってしまうし、国際的な調整不足を言うのは事実と異なる上、“でも不十分だった”というのはいつでも言えてしまうことなので、不毛だと感じる。中国を絡めず言いたいことを言えばよいのでは」と、中国に便乗して持論を展開する人々の発言を指摘。

 続けて「こういう時には同じ人間としての連帯の気持ちが大切であって、政権のやり方が気に入らない場合であっても、あるいは原発そのものに思うところがあっても、もともと日本を非難する動機がある外国の反応を根拠にするのは、外国の国内政治に巻き込まれにいくようなものだ」と説明した。

 その上で「だから、わたしは粛々と日本の魚や貝を食べるし、困るのはむしろ中国のほうだと思っている」と私見を吐露。「それを心配してあげる義理はないので、わたしたちは漁業を育てていく、漁業資源の保全に取り組む、処理水は常にモニタリングする、でよいのではないか」と呼びかけた。
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