「VIVANT」飛行機内のセリフ、一字一句が超重要!会話に加え…「野崎守」の名前も伏線の可能性

2023年09月01日 17:05

芸能

「VIVANT」飛行機内のセリフ、一字一句が超重要!会話に加え…「野崎守」の名前も伏線の可能性
日曜劇場「VIVANT」第8話。公安・野崎(阿部寛)とバルカ共和国の警察・チンギス(Barslkhagva Batbold)は手を組むことに(C)TBS Photo By 提供写真
 俳優の堺雅人(49)が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)は、3日に第8話が放送される。第7話では、主人公・乃木憂助(堺)らが所属する自衛隊の精鋭部隊「別班」の実態やテロ組織「テント」の内情が描かれるなど、物語が大きく動いた。その中で、阿部寛(59)演じる公安・野崎守と乃木の飛行機内での会話が、注目を集めている。
<以下ネタバレ有り>

 第7話は、ブルーウォーカー・太田(飯沼愛)の協力で、テントのサーバーからある重要な情報を得ることに成功した乃木(堺雅人)たち。そんな中、乃木、黒須(松坂桃李)をはじめとする6人の“別班”精鋭部隊が、司令・櫻井(キムラ緑子)の下に集結した。目的は、テントの最終標的である日本での犯行を未然に防ぐこと。そこで乃木は別班メンバーに、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が自身の父であり、元公安の警察官だったと打ち明ける。徐々にテントへと近付いていく乃木たち別班、そして、チンギス(Barslkhagva Batbold)と手を組み、乃木を徹底的にマークする野崎(阿部寛)たち公安。テントの真相を暴き、日本を守るのはどちらか…という展開。

 物語後半、「テント」に接近するため、乃木はバルカ共和国へ向かう。野崎は乃木を追って同じ飛行機に乗り込み、隣の席へ着席。そこで野崎は、かつて可愛がっていた後輩「リュウ・ミンシュエン」の死を語り、「お前によく似てる」と乃木に告げた。

 この話を聞いた乃木は、野崎の手を取り「あなたは鶏群の一鶴。眼光紙背に徹す」と語る。

 この「鶏群の一鶴、眼光紙背に徹す」。このことわざは、「鶏群の一鶴」が「平凡な人の中に一人だけ際立ってすぐれた者がいる」ことの意味で、「眼光紙背に徹す」は、その鶴の眼光が鋭く、紙の裏側まで見通すほど優れている、背後にある真意を読み取ることができる…という意味を持つ。

 つまり、乃木は野崎に対し「優秀なあなたなら、分かりますよね?」と語っているのだ。

 そして飛行機を降りたあと、野崎と別れる際、乃木は「この後、ホテルでスネイプ社との商談があるので、私はここで」と告げる。

 このシーンの前、野崎がジャミーンのお見舞いに映画「ハリー・ポッター」シリーズのDVD全8巻を贈呈し「超好きだ!」と、“ハリポタファン”であることを明かしていた。そのため、この「スネイプ社」とは、同作に登場するホグワーツ魔法魔術学校の「魔法薬学」教授、「セブルス・スネイプ」のことを指していると見られる。

 「スネイプ」は、ハリポタの物語の中に登場するホグワーツの中の四寮の一つ「スリザリン」寮の寮監で、主人公ハリー・ポッターを目の敵にしている。

 そして、第7話冒頭で公安が「ノゴーン・ベキ」について報告する際、野崎は乃木卓が「ノゴーン・ベキと呼ばれるようになった」経緯について説明。その際、「ノゴーンは緑、ベキは魔術師という意味だ」と解説している。

 この「スリザリン」の寮カラーは「緑」で、スネイプは「魔術師」。このことから、冒頭に登場した「ノゴーン・ベキ=緑の魔術師」とつながるのだ。

 「スネイプ」は、闇の帝王「ヴォルデモート」の配下だったが造反し、アルバス・ダンブルドア率いる「不死鳥の騎士団」に加入。その後、ヴォルデモート復活後は再び死喰い人へスパイとして潜入しており、“Wスパイ”として任務を遂行していく。その一方で、ハリーの亡き母・リリーへの深い愛を持った人物として描かれている。

 乃木は、「鶏群の一鶴、眼光紙背に徹す」で「あなたなら分かるはず」。「スネイプ社」で、「緑の魔術師のところへ行きます」「二重スパイです」と、野崎に伝えている。この2つを結び付けた視聴者からは「これは裏切りの伏線だよね。野崎に見抜いてほしかったのか」「黒須までにも言えないたった一人の作戦。ハリポタ、スネイプ社、鶏群の一鶴、眼光紙背に徹す等がその伏線なのではと推測します。野崎にだけは乃木の裏切りは作戦であると伝えているのでは、と」という声が上がった。

 「スネイプ社」が意味するところはまだ明かされていないが、「別班」という正体を隠しながらも乃木が野崎を信用し、野崎もまた乃木を信用している…という、不思議な関係が築かれている。

 すると、「野崎守」という名前が「のぎ(を)まもる」という意味を持つかもしれない…と考察することができる。

 同作はこれまで、登場する地名などにさまざまな工夫を凝らしてきた。現時点で、公式SNSを通じ、「テロが起きた地名にはキャストの愛猫の名前を使用」「奇跡の少女・ジャミーンの名前の由来は福澤克雄監督のニックネーム」、また、第7話で別班が集合場所に行くために乗ったバンに書かれていたバルカ共和国の地名「オハタナベコフ」は、「大畑と渡邉という助監督の名前が由来」と説明している。

 「名前で遊ぶ」という特徴ことを考えると、「のぎ(を)まもる」説の可能性はゼロではなく、「野崎は今後も乃木を裏切らない」とも読み取れる。

 あらゆる場面に“伏線”が散りばめられているため、「全部伏線に見える」「何度も見て伏線を探してしまう」という声が上がっている同作品。各々が自分なりの考察を投稿し合うという、新たな楽しみ方で注目を高めている。さらに、第8話の予告では「重大発表がある」といい、ますます期待が高まっている。果たして、今後の展開は。
【楽天】オススメアイテム