橋下徹氏 警報下での阿波踊り強行開催で実行委に苦言「市長の意見をまったく無視するって」

2023年09月01日 15:42

芸能

橋下徹氏 警報下での阿波踊り強行開催で実行委に苦言「市長の意見をまったく無視するって」
橋下徹氏 Photo By スポニチ
 元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(54)が1日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、徳島市の阿波踊りをめぐる問題について自身の意見を示した。
 同市は先月12~15日の日程で阿波踊りの開催を予定していたが、台風7号が接近したため、緊急の実行委員会を開催。内藤佐和子市長は「安全確保の面から中止すべき」との考えを委員会に伝えた。委員会は風雨が強くなった場合に中止にする条件で開催を決めたが、実際には暴風警報が発表されても中止せず、14日は最後まで実施。15日は全面中止としたが、批判が殺到していた。

 この問題について、橋下氏は「実行委員会が民間の力で、自らの責任でやるのであれば、行政の意見に全部、従う必要はないと思う。民間の力で全部やっているのであれば」と前置き。しかし、実行委員会には市も入っており、「補助金も入っている。場所も一般の道路ですかね?それで市長の意見をまったく無視するって…徳島市、どうなってるのかな?と」と首をかしげた。

 橋下氏は大阪の例を挙げ、「大阪は花火を打ち上げるのにも、知事、市長が一言言うと、全部中止になっちゃうくらい、最後の行政の責任、行政の権限を各イベントの主催者は考慮してくれる」と説明。市長の提言を無視した今回の主催者側の判断に、「実行委員会に市長が何も意見を言えないとか、聞いてくれないとか、ありえない」と苦言を呈した。

 また、1席20万円で設けられたプレミアム桟敷席は、階段の幅や高さなどが建築基準法に違反した状態で提供されていたことも発覚した。実行委員会と運営主体会社は、利用者22組にチケット代を全額返金することを決定。観光庁からの補助金もゼロになる可能性もあるという。席が完成したのは開催の前日だったといい、橋下氏は「明日開催ということで、階段の幅とか高さを直さずに、安全策を講じればいいという判断を実行委員会がやってしまったから、これは実行委員会側の大問題というか責任ですよ」と疑問を呈した。
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