工藤静香 万感の30年ぶり台湾公演 2時間19曲熱唱「大好き。またカムバック!」
2023年09月03日 05:00
芸能
この日は台風11号の接近が懸念されていたが、進路はずれて開演前は快晴。ただライブが進行するにつれ雨雲が空を覆うようになり、♪嵐を起こして…と歌う「嵐の素顔」の時には外は大雨になった。ステージ上では美脚をスリットからのぞかせる緑のドレスに衣装チェンジ。手を顔の横で直角に動かすおなじみの振り付けも披露し、超満員で埋まったホール内に歓声の嵐を巻き起こした。
30年前のコンサートは、自身初の海外公演だっただけに台湾への思い入れは強い。当時は日本のドラマや歌番組が海賊版ビデオなどで親しまれていた時代で、工藤は爆発的な人気を博した。その時に台北市立体育場で行ったライブでは1万人を動員した。
その勢いは30年たっても衰えていない。今回の会場となった国父記念館は、政府の式典や中華圏のグラミー賞と呼ばれる「金曲奨」の授賞式が開かれるなど、格式が高いステージ。現地の音楽関係者は「台湾人にとっては、日本武道館のような特別な場所。日本人アーティストが単独公演を行うのはとても珍しい」と説明した。
多くのヒット曲を並べた構成。「30年前の歌い方と曲の捉え方はお互い変わっているはずなので、一つ一つの歌を大切に届けたい」とライブに臨んだ。約2時間で19曲を歌いきると満面の笑み。「私は台湾が大好き。また台北にカムバックします!」とファンに再会を約束した。(吉澤 塁)
≪めちゃくちゃに泣いてしまいたい!?熱烈ファン大興奮「毎週台湾に来て」≫場には、30年前のライブにも参加した熱烈なファンも訪れた。46歳のエンジニア男性は、これまで工藤が発売してきたあらゆる作品のコレクションを持参して会場を訪れ「まさか台湾に来てくれるなんて!」と大興奮。「毎月でも毎週でも台湾に来てほしい。シズカー!I LOVE YOU!」と叫んでいた。43歳の男性は「自分も工藤さんと同じく2人の娘がいる。仕事と家庭を両立する姿に憧れる」と語った。また会場には台湾人歌手の羅志祥(ルオ・ジーシァン、44)や、女優の林志玲(リン・チーリン、48)らから花が届いた。