フジ・竹俣紅アナ 将棋も競馬も日々研究 元女流棋士「みんなのKEIBA」で神予想連発 

2023年09月03日 05:04

芸能

フジ・竹俣紅アナ  将棋も競馬も日々研究 元女流棋士「みんなのKEIBA」で神予想連発 
的中の源は日々研究。競馬のことが記されたノートを見せるフジテレビ・竹俣紅アナウンサー(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 【夢中論】赤のトップスがその名前と相まってよく似合う。フジテレビの竹俣紅アナウンサー(25)だ。元女流棋士という異色の肩書で、入社当初こそ経歴に注目が集まることが多かった。だが今では「みんなのKEIBA」で披露する的確な予想が名刺代わり。経験豊富な競馬ファンすら脱帽する思考の裏には、並大抵ではない努力があった。(吉澤 塁)
 週末にレースを控える金曜日。前走データ、血統、ラップタイムなどがきちょうめんに書き込まれたノートと向き合いながら思案する。過去10年のレースで勝利した馬の傾向と出走馬を照らし合わせるうちに、気がつけば夕方に。浮かび上がってきた一頭の本命馬。日曜日の番組で発表するための予想が定まった。

 「以前は前走データを見て消去法で決めていたんです。でも夏競馬に入ってからは血統を意識するようになり、最近はラップタイムも考えるようになりました。データだけで判断するのではなく、そのデータが表すものは何なのか。勉強の毎日です」

 「みんなのKEIBA」を担当することが告げられたのは今年3月。競馬の知識はほとんどなく、番組に参加する4月まで約1カ月しかない中で怒濤(どとう)の勉強が始まった。JRAの公式サイトの動画で馬券の買い方やレースの流れなど基本的なことを学び、その一つ一つを丁寧にノートに書き込み整理した。分からない用語にぶつかると、それをまた調べる作業。「まるで語学を勉強するようでした」と苦労もあった。そんな中、「予想したら理解が深まるのでは」との思いからデータと向き合い始めた。

 すると初回出演時の大阪杯で2番人気のジャックドールを本命にして的中。翌週の桜花賞でも馬券を当てた。中でも競馬ファンをうならせたのが5月のNHKマイルカップ。各予想紙で無印だった9番人気シャンパンカラーの1着を導いた。

 「今までは街を歩いていると“将棋の人だ”とか“ガチャピンのお姉さんだ”と声をかけてもらうことが多かった。でも最近は“シャンパンカラー!”と呼ばれることが増えました」と反響に驚いている。

 データから読み解く予想。それは長年、女流棋士として活躍してきたからこその“読み”の深さに起因するのか――。

 「将棋とは全く違います。関係があるとすれば、研究することに苦を感じないということかもしれません」

 興味を持つと徹底的に調べるタイプ。幼少期の頃には折り紙に夢中になり、その後将棋と出合った。「最初からプロ棋士を目指していたわけではなく、楽しくて一局一局に向き合っていたら強くなっていて、気がつけばプロの道が見えていました」

 着実に“歩”を進めていくようなその姿勢は現在の仕事でも変わらない。竹俣アナの予想は今では番組の名物コーナーに“成った”が、本来アナウンサーが競馬番組で自身の予想を披露するのは異例のこと。レースごとに真剣に予想に取り組んだからこそ、その過程や思考を丁寧に発信する姿が視聴者からの支持を集めた。

 そんな竹俣アナが思い描く将来像は何か。「アナウンサーとしての夢ですか…。今は毎日、馬のことで頭がいっぱいで…。ただ“この仕事を竹俣に頼んで良かったな”と思ってもらえるような存在になりたいですね」

 競馬予想は自ら切り開いた新たな代名詞。週末ごとのプレッシャーは並大抵ではないが、予想だけでなく周囲の期待も裏切らないのが竹俣アナだ。

 ≪初心者にも分かりやすく≫3日に開催される新潟記念などのレースをもって、夏競馬のシーズンが終了する。竹俣アナがMCを務める「みんなのKEIBA」(日曜後3・00)も秋シーズンに向けて盛り上がりを見せていく。競馬ビギナーに向けても「初めて競馬を見る人にも分かりやすい内容を心がけています」とアピール。「馬の可愛さや格好良さとともに、一つ一つのレースにあるドラマを楽しんでもらえれば」と呼びかけた。

 ◇竹俣 紅(たけまた・べに)1998年(平10)6月27日生まれ、東京都出身の25歳。10年に女流棋士を目指して研修会に入会し、12年にプロ入り。19年まで棋士として活躍。21年に早大を卒業後、フジテレビに入社。現在は「Live News イット!」の天気キャスターとしても活躍。漢検準1級の資格を持つ。
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