角野卓造が東京スカイツリーに居酒屋出店　ラーメンはメニューになし？「30年やってたんで…」

　俳優の角野卓造（75）が東京スカイツリータウン（墨田区押上）4階のスカイアリーナで15日に幕を開けたイベント「ソラマチ横丁」に居酒屋を出店し、自らプロデュースしたメニューを披露した。 　酒場巡りをこよなく愛し、「予約一名、角野卓造でございます。京都編」などの著書もある角野は、会場のレイアウトを見てニンマリ。「真ん中にキッチンカーを集めて、周りからお客さまがやってくるというのは画期的。普通は横並びが多いが…」と感心しきり。

　2018年と19年に文化放送主催のイベント「浜祭」で「酒と洋食つまみ　カドノ」を出店したものの、その後コロナ禍でとん挫した苦い経験も持つ。4年ぶりの居酒屋オープンとなったが「まさかスカイツリーから声がかかるとは。背筋が伸びる感じです」としみじみ語った。

　今回は（1）ほっこり牛すじの赤ワイン煮（2）三元豚の出汁しゃぶ（3）きゅうり1本漬け（4）一口サイコロステーキ（5）マカポテトサラダ（6）炙（あぶ）り！大トロサーモン親子丼（7）タコからこだわりポン酢（8）鶏の唐揚げ（9）フライドポテト　トリュフの香り（10）浪花名物！かすカレーうどん（11）自家製牛タンのメンチカツ　からしでどうぞ（12）牛タンミンチカツカレー…のバラエティーに富んだ12品目を監修して提供。

　「辛（から）いもの、調味料、香辛料で“味変”を楽しんでいただきたい。個人的にはタコの唐揚げが好きですが、これにタバスコをかけてみたりするとおもしろい。召し上がる方が創意工夫してご自由にトライしてみてください」と呼び掛けた。

　取材陣から「カレーうどんはありますが、ラーメンはないですね」と質問が飛ぶと、「私も30年やってたんで、もういいだろうと…」と、TBSのドラマ「渡る世間は鬼ばかり」で演じてきた中華料理店「幸楽」のマスター小島勇を引き合いに出して笑わせた。

　最近は家で山椒をよく使うという。「辣（ラー）より麻（マー）ですね。麻を追求するとおもしろい。朝の御味御汁（おみおつけ）には辣も麻も入っていて、汗びっしょりになります」と明かした。

　18日まで4日間限定の酒場。「お酒好きだけでなく、家族連れで楽しんで欲しい」と訴えた角野。「角野卓造じゃねーよ」のギャグで知られるハリセンボンの近藤春菜（40）の名前も挙げ「恩人の春菜ちゃんも来てくれるとありがたい！」と笑顔で呼び掛けた。