黒柳徹子「“笑わない”って言われても困るな」笑いの基準はあの世界的名優…約50年前の思い出語る

　女優の黒柳徹子（90）が、17日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」にVTR出演。チャップリン愛を語った。 　この日の番組は、コメンテーターらの「推し活」を紹介する企画を実施。日本チャップリン協会の会長を務める劇作家・脚本家・映画プロデューサーの大野裕之氏が、同協会の名誉会長である黒柳と対談した。

　黒柳はチャップリンとの思い出として、アメリカを追放されていたチャップリンが1972年にアカデミー賞の授賞式に出席する際、NHKでリポートするため、会場のリンカーンセンターで出会ったと紹介。「せっかくだから」と振り袖でリポートした黒柳は授賞式後にエスカレーターを降りると、その先にチャップリンが座っているところを発見した。守衛がガードする中、振り袖を着た黒柳は守衛に「特別な人」と思われたそうで、チャップリンの元へ案内され会話する機会に恵まれたという。

　黒柳が「私、日本人ですけど」と話しかけると、チャップリンは目の周りを真っ赤にして涙がこぼれ落ちるような顔で「ジャパン、鵜飼、京都、皆に愛してるって伝えて」と返してくれたといい、最後は「私の手を握って握手して」と握手して去って行ったと、当時の思い出を懐かしんだ。

　そして、黒柳は「こないだ短い（映画）のでチャップリンを見たら、やっぱり面白かったですね。何であの人はあんなに面白いんでしょうって思うぐらい面白かったですね」と改めてチャップリンの面白さを熱弁した。

　続けて「私よく日本の芸能人のお笑いの人たちがなんかやった時に“笑わない、笑わない”って言われるんですけど、だって、私、チャップリンがファンなんですから」と徹子の部屋などで芸人がネタを披露しても笑わないことに触れ「皆のこと“笑わない”って言われても困るな。チャップリンぐらい面白ければ笑いますけど」と笑いの基準はチャップリンであると茶目っ気たっぷりに語っていた。