萱野稔人氏「国連改革は喫緊の課題」　常任理事国ロシアの暴走に苦言「落ちぶれたな…」

　津田塾大教授で哲学者の萱野稔人氏が20日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム　そこまで言うか！」（月～木曜後3・30）に出演。国連の安全保障理事会の常任理事国からロシアを外すべきではないかと疑問を投げかけた。 　19日に続き、この日も同番組のパーソナリティーを務める辛坊治郎氏が身内の不幸のため欠席。萱野氏が辛坊氏の代役を務めた。

　番組内で萱野氏は「国連改革は喫緊の課題だと思う」と切り出し、「特にロシア。この間北朝鮮と会談して色んな軍事協力をすると伝えられていますけど、実際これは無茶苦茶な話」と語った。

　両国について「北朝鮮は国連で核ミサイル開発で制裁を受けてる。ロシアは国連の受任理事国ですよ？これで軍事協力するとなったらロシアが自ら制裁を破りに来るようなもの。国連のルールを自分で壊しに来るようなもの」と明らかにした。

　また「ロシアはこんなことをして国連の常任理事国にとどまっていいのか」と疑問を投げかけ、「正直ロシアも落ちぶれたなと思いましたよ。ソ連時代から見てると北朝鮮って格下中の格下。国際社会を核で考えるような国なのに、助けを求めている状況。ロシアも落ちぶれたな」と自身の見解を述べた。