「ロス・インディオス」棚橋静雄さん死去　多臓器不全85歳「コモエスタ赤坂」「別れても好きな人」ヒット

　「コモエスタ赤坂」「別れても好きな人」などのヒットで知られる「ロス・インディオス」のリーダーでボーカル、棚橋静雄（たなはし・しずお）さんが19日朝、多臓器不全のため都内の病院で亡くなったことが21日、分かった。85歳。東京都出身。葬儀・告別式はきょう22日、親族のみの密葬で営まれる。 　関係者によると、亡くなる数日前に階段から転落し、救急搬送され入院していたという。近年は、脳梗塞を発症して歩行が困難に。声は出せたが車いすでの歌唱はつらく、活動休止を決意。それでも「ロス・インディオスの名前と楽曲を後世に残してゆきたい」という思いから、結成60周年を迎えた2022年、グループの新ボーカリストを募集した。

　ロス・インディオスは1962年、棚橋さんを中心にラテン音楽好きのメンバーが集まり結成した。「コモエスタ赤坂」「知りすぎたのね」などがヒット。79年にはシルヴィアとのデュエット曲「別れても好きな人」が大ヒットし、ムード歌謡ブームをけん引した。