オリラジ藤森慎吾 番組収録で感涙 「今が幸せだと思うことが大事」

2023年09月22日 08:30

芸能

オリラジ藤森慎吾 番組収録で感涙 「今が幸せだと思うことが大事」
「今日も私は幸せです。~こんな幸せどうですか?~」に出演する望月理恵、藤森慎吾、近藤千尋(C)BS日テレ Photo By 提供写真
 【牧 元一の孤人焦点】お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾(40)がBS日テレ「今日も私は幸せです。~こんな生き方どうですか?~」(9月23日後7・00)の収録で感涙した。
 人それぞれの生活、幸せの形を紹介する番組。藤森はスタジオでフリーアナウンサーの望月理恵(51)、モデルの近藤千尋(33)とともに取材映像を見つめていた。

 そのエピソードの一つが愛知県春日井市でクラフトビール専門店を営む男性(44)の話。この男性は約3年前に妻を亡くしたが、長女(9)と次女(7)の世話を焼きながら懸命に店を切り盛りしていた。

 望月と近藤の目には大粒の涙。藤森もこらえ切れずに涙を浮かべた。

 収録後に取材に応じた藤森は「普段は涙をこらえることが多いんですけど、この番組に関してはそれもかなわないので、感情を思い切りむき出しにさせてもらいました。この番組は、いろいろやらせてもらっている仕事の中でも特別なものですね。今回はなかなか辛いエピソードもありましたが、それ以上に、見終わった後、とても健やかな気持ち、朗らかな気持ちになれる番組です」と語った。

 お笑い芸人の番組での感涙は珍しい光景。藤森がいつもYouTubeの自身のチャンネルなどで見せている軽妙な雰囲気とも一線を画する。

 「僕にもいろいろな面があります。YouTubeのような感じのままではこの番組は成立しないと思うので、そこはTPOですね。全部が藤森です。芸人の中には笑いのない番組は難しいという人もいますけど、僕としては逆に笑いばかりの番組の方が難しい(笑)。こういう番組も楽しくできます」

 番組は今年3月の放送に続く第2弾。第1弾は視聴者から「淡々とした柔らかさが心地よい。ワイプの藤森さんの表情が柔らかくコメントも思いやりがあって優しい」「定期的に放送していただきたい」などと好評を得た。

 「僕も前回、感覚的に『いい番組だな』と思いました。取材に行った先の家族やいろんな方々が素敵だし、番組づくりをするスタッフさんの愛情やきめ細かさがとてもよく出ている。無理に感動の方向に持って行こうとしたり『これ、幸せですよね!』と押しつけたりするのではなく、取材した方々の生活を丁寧に切り取って見せている。2回目の放送があって当然かなと思いました」

 確かに、この番組には硬派のドキュメンタリー番組のような地道な取材がうかがえる。

 プロデューサーの千葉大介氏は「通常の番組より圧倒的に時間と手間がかかっています。いきなり取材に行くのではなく、まずスタッフ全員でロケハンに行って仲良くなって、それから2、3日取材に行きます。さらに、再来週に家族が集まるという話や祭りに出店するという話などを聞いて、その後にもう1回取材に行きます。スタッフがわざわざ自分の家族とその場所に旅行に行ったケースもあります。僕らには演者さんを泣かそうという気持ちはありません。ありのままを見せたい。その人たちが幸せを築いている姿を見せたい。そんな思いで作っています」と説明する。

 番組には感動だけではなく学びもある。

 藤森は「個人的に素敵だなと思ったのは『受注漁』の話です。漁師さんの仕事は過酷で拘束時間も長く、家族との時間も持てなくて肉体的にも精神的にも辛い。SNSを使って受注した分だけ漁に出て魚を獲って直接送れば、家族との時間も取れるし、地球環境にも優しい。理にかなっていて、漁師さんだけではなく、いろんな職種、仕事に通じる話だと思いました。勉強になりました」と話す。

 そして、この番組の良さは、他人が精いっぱい生きている姿を見て自分自身の生活や幸せを再確認できるところだろう。

 藤森は「今日の収録で、今が幸せだと思うことが大事なんだと感じました。ああなりたいこうなりたいと思ったり、僕も最近は独身を自虐ネタにしたりしていますけど、今がめちゃめちゃ幸せです」と笑みを浮かべた。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。
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