「らんまん」“万太郎”神木隆之介 “寿恵子”にハートを射抜かれた時の「ズギャン!」は実は…
2023年09月22日 13:07
芸能
さらに現場で神木と共に皆を楽しませるためにやっていたこととして、「もう楽しませるって言ったら、“じゃあこのシーン、こうやったらドライでみんな笑ってくれるかな”とか、“このシーンさ、こうやってやってみない?”とか僕らはずっと2人で考えて、“これやろう、これやろう”“このセリフ、作ってもらわない?”“このシーン、作ってもらわない?”とかを凄くプロデューサーさんとか監督さんに打診してました」と告白した。
「もちろん打率としては1割もないですよ。2厘ぐらいの感じですけど」と志尊。それでも提案が採用されるシーンもあったといい、万太郎とのちの妻となる寿恵子と再会する場面では、万太郎が寿恵子の言葉に「ズギャン!」と語り、ハートを射抜かれる仕草を見せるシーンは神木のアイデアだったという。
VTRを見た神木は、「“ズギャン!”はですねえ、2つ理由がありまして。1つは台本に書いてありました。でも“万太郎『(ズギャン!)』”だったんですよ。カギカッコの中にカッコがついてると、まあ気持ちなんですね。“ズギャン!”っていう今の笑顔にやられた!胸を撃ち抜かれたっていう表現で、(脚本家の)長田(育恵)さんが“(ズギャン!)”、これ、言っちゃおうかなと思って」と打ち明けた。
「凄く可愛らしい表現だなと思ったんですよ。“キュン”とかじゃなくて。“ズギャン!”っていうのが」と神木。「僕が普通のリアクションをしたら“ズギャン!”って書いてあったっていうのが、世に出ないですよね」とし、「それはもったいないって。絶対俺は“ズギャン!”を言う、と思って。ずっとリハーサルから“ズギャン!”ってずっと言って。監督にも“えっ、それ本当に言う?”って言われて。“本当に言います、言います”というのがまず1つ目。世に出したかったんです」と振り返った。
2つの目の理由には「明治時代。もしかしたらそういう表現もなかったかもしれないですけど、でも逆を言うと明治時代の方たちの、話し言葉だったり、どういうふうに話してたか、なんの話題で話したかって今知ってるか、みんな。実際に聞いたことがありますかって」と語り、資料は残っているものの、「だったらドラマとか作品の時代感のセリフって、それが全てじゃないだろうって思ったんですよね。もしかしたら、今よりもっとくだけたしゃべり口調で手紙だけ真面目に書いてって可能性もあるし、そこに縛られてはある意味いけないなと思ったので」と説明。
「まあ、人に恋をして、ときめいた時の、グッ、“ズギャン!”っていう気持ちを言っても、それは時代とかじゃなくて、人間として、人間の気持ちの動きとして全く持って自然なことだって思ったので、そういうこじつけを…」と照れたように話した。