KOC王者、波に乗れない現状を嘆く　凱旋舞台は観客19人、街では「ブリーフのヤツや、追いかけよ」

　昨年のキングオブコント（KOC）で優勝したコンビ「ビスケットブラザーズ」が23日放送のカンテレ「おかべろ」に出演。王者らしからぬ現状を嘆いた。 　KOC優勝をきっかけに劇場出番が激増。原田泰雅は「お盆3日間で31ステージやった」とアピールしたが、“売れた”とは言えない実情があるようだ。

　大阪が拠点の芸人は賞レース戴冠を機に上京することが多いが、ビスブラはまだ。きんは「お世話になった分、少しの間、お客さんを呼んで劇場に恩返ししたい」とその理由を説明した。

　MCのナインティナイン・岡村隆史が心意気に感心する中、さや香の新山からは「言うてる事はしっかりしてるけど、優勝翌日の凱旋舞台の観客が19人」と衝撃の事実が告げられた。2人は「元々売れてるチケットは14枚。スタッフさんが“当日券5枚売れました！”って」と当時を回想。恩返しどころか、優勝効果はまさかの5枚だった。

　08年にM－1グランプリで優勝したNON　STYLEの石田明は、凱旋舞台で歓声と拍手が鳴り止まず「ネタできんかった」と回想。きんは「同期の霜降り明星がM－1優勝した時も、拍手が止まず2人が泣いちゃった。僕らもそうなると思ってたのに静かで、すぐにネタに入れた」と苦笑いした。

　街での反応についても、原田は「大丸で、何でこんなにブランドもんばっかり持ってるの？っていう若いヤンキー5人に“あ、ブリーフのヤツや。追いかけよ”って言われました」と明かし、爆笑を誘った。

　周囲からはCM依頼も殺到すると聞かされていた。実際に数社から声が掛かったというがマネジャーと相談し、「すぐココ！と決めたら他を受けられなくなるかもって価値ぶっこいて。1、2週間様子見たんですよ」と返事を保留。その後、他からの依頼はなく「お願いしますって返事したら、“もう遅いです”って。全部なくなった」と最悪の結果に。岡村は「マネジャーもアホや」とつっこんだ。

　ブレークしない現状に、原田は「今年もKOC出なあかんのちゃうかと思ってます」と言って、笑わせていた。