高木菜那さん 名前を呼びやすいがゆえの悲劇 レース中に連呼され「怖いよぉ…何も言わないで…」

2023年09月23日 22:08

芸能

高木菜那さん 名前を呼びやすいがゆえの悲劇 レース中に連呼され「怖いよぉ…何も言わないで…」
高木菜那さん Photo By スポニチ
 スピードスケート五輪金メダリストで昨年、引退した高木菜那さん(31)が、23日放送のBS日テレ「おぎやはぎの愛車遍歴」(土曜後9・00)にゲスト出演し、自身の名前にまつわるエピソードを明かした。
 18年平昌五輪では、女子団体追い抜き、マススタートで金メダルを獲得。五輪の日本女子史上初の2冠を達成した。22年北京五輪でも団体追い抜きで銀メダルに輝いた。

 高木さんは身長155センチと、スピードスケート選手の中では小柄で、「身長が小さかろうが大きかろうが、同じ舞台で戦わなきゃいけないから、小さいからって言い訳だけは絶対にしたくなくて。“身長伸びろ!”と思っても、もう伸びなかったので、あきらめて」と告白。「全身、頭の先から足の先まで神経をめぐらせて、人よりも筋肉とか神経を使うというのは意識していましたね」と、自身の競技へのアプローチを説明した。

 菜那という名前は、呼びやすいという理由で親が付けてくれたというが、それゆえに氷上ではデメリットもあったという。「みんなナナって呼べちゃうから。平昌の時は隠れたくて、静かに滑っていたんですけど、周りの人たちがみんな“ナナ!ナナ!”って言うから、やめて~と思いながら」。特にマススタートなどはレース中の位置取りが重要な種目。「“ナナが邪魔だ”という意味もあるし、押したり妨害しちゃいけないというルールなんですけど、審判が見られないところがあるので、16周あるので。特に女子の選手は場所の取り合い、声も出るし」と、標的にされることもあったという。

 高木さんは「私は、“怖いよぉ…何も言わないで…何もしてないから”って」と、ひたすら目立たないように滑ったこともあったという。それでも、「強気でいかないと、弱気だと場所を取られちゃうので、“私はここでは悪い子でいよう”と決めて行きました」と、気持ちを強く持って臨み、結果を残せたことを明かしていた。
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