NHKメディア総局長 BS「ザ少年倶楽部」の今後に「内容をどうするのかなど検討」番組継続は「検討中」

2023年09月27日 15:34

芸能

NHKメディア総局長 BS「ザ少年倶楽部」の今後に「内容をどうするのかなど検討」番組継続は「検討中」
東京・渋谷のNHK社屋 Photo By スポニチ
 NHKの山名啓雄メディア総局長が27日、東京・渋谷の同局で定例記者会見を行い、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を巡り、ジャニーズJr.などが出演するNHK BS「ザ少年倶楽部」(金曜後6・00)について言及した。
 山名総局長は所属のタレントの起用については「今、契約で出演が決まっている人についてはこれまで通り継続する」としつつも、同番組については視聴者から「様々な意見をいただいた」と説明。その上で「内容をどうするのか、変更することなども含めて検討していきたい」と話した。

 担当者によると、寄せられた意見としては「出演するタレントに罪はないので番組を継続してほしい」といった番組継続を希望する声がある一方で、打ち切りを求める意見もあるといい、現在、番組の継続についても「検討中」とした。

 なお、ワールドプレミアムでの世界放送もしているが、海外への放送については「現状は続ける」とした。

 「ザ少年倶楽部」は2000年4月からBSプレミアムなどで放送されているジャニーズJr.をはじめとした同事務所の若手タレントたちが多数出演する番組で、若手の育成番組として知られている。10月以降もNHK BSでの継続が発表されたばかり。また、2006年からは関連番組「ザ少年倶楽部プレミアム」も放送。2人体制となったKing &Princeの永瀬廉と髙橋海人が23年度から司会を務めている。

 ジャニーズ事務所は性加害問題を受け、今月7日に会見を行い、藤島ジュリー景子社長の後任として少年隊の東山紀之が新社長に就任することなどを発表。「ジャニーズ事務所」の名称変更は行わず改革に取り組むとした。だが、この会見後、大手企業が相次いで所属タレントの広告起用を見直す方針を明らかになっていた。

 ジャニーズ事務所はその後、19日に取締役会を開催し、社名変更など、今後の会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論を行い、向かうべき方針を確認したと発表した。10月2日には進捗(しんちょく)内容を具体的に報告するとしている。芸能関係者によると、現在は新たな社名を検討している段階。一方、被害者への補償を担当する組織としてジャニーズ事務所を残し、全く新しい会社を設立。そこにタレントが所属する案もあるという。
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