渡辺謙 老中・田沼意次役で「べらぼう」出演 大河ドラマは「4番バッター」 出演は杏の恩返し

2023年10月05日 13:07

芸能

渡辺謙 老中・田沼意次役で「べらぼう」出演 大河ドラマは「4番バッター」 出演は杏の恩返し
<大河ドラマ「べらぼう」出演者発表会>出席した渡辺謙(撮影・西尾大助) Photo By スポニチ
 俳優の横浜流星(27)が主演する2025年NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」の出演者発表会見が5日、東京・渋谷の同局で行われ、俳優の渡辺謙(63)が江戸幕府老中・田沼意次役を演じることが発表された。
 田沼意次は自らの才能と実行力で、足軽出身の出自から遠江相良藩(いまの静岡県牧之原市)の五万七千石の大名に昇りつめた人物。米による幕府の財政運営に限界をおぼえ、金を動かしてこそ“経済がまわる”商業重視の政策に方針を大転換。商人を中心に江戸は好景気に沸く。また印旛沼の干拓、蝦夷地の開発、優秀な人材を幕政に積極的登用し、“新しい日本”を創り始める。

 渡辺は「まず、この話をお伺いした時に、脚本が森下先生だったので『ごちそうさん』で娘がお世話になったのでその恩返しがしたいなと」とオファーを受けたきっかけは娘・杏が主演した連続テレビ小説「ごちそうさん」(13年後期)への恩返しであると告白。「いろいろなメディアが分散し、配信事業が盛んになってきている中で、良くても悪くても話題になるのが大河ドラマ。“てやんでえべらもうめぇ”っていう気持ちで1年間走り抜けたい」と意気込んだ。

 渡辺の大河ドラマ出演は「山河燃ゆ」「独眼竜政宗」「炎立つ」「北条時宗」「西郷どん」に続く6作目。これまでの大河について「もちろん、僕を引き上げてくれたのは『独眼竜政宗』だと思います」と代表作を口にしつつも、「大河ドラマってその時代を映すものだと思う。僕が朝ドラをやる時にドラマ部長が“朝ドラと大河はうちの3番、4番。それなりに覚悟を持って気合いを入れてやりましょう”って言ったのを30何年前ですけど、いまだに覚えている。4番バッターの打席をみんなで作り上げていくんだ!というところを感じつつ、1年を過ごすのが大河ドラマ」と大河への思いを吐露。横浜は初の大河出演となるが、「流星くんもおそらく相当いろいろなことに、ものにぶつかりながらいろいろなものを習得できる1年半ぐらいの時間だと思う。だから、僕にとっても凄く大河ドラマって、1本ずつまた違うものに挑戦させてもらえる機会だし、そういうものになるだろうなと思う」と主演の背中を押した。

 この日、新キャストとして発表された一人、染谷将太は今回が5作目。渡辺は「あとは資料見てびっくりしたんですけど、染谷はもう5本目なんだよな。俺の年の半分でもう5本もやりやがって。俺まだ6本目なのに」と恨み節を語り、笑わせた。

 放送中の「どうする家康」、来年放送の「光る君へ」に続く、大河ドラマ第64作。江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎らを世に出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描く。紫式部を主人公とする「光る君へ」に続き、2作連続で合戦シーンはない、異色の大河となる。横浜はNHKドラマ初出演となり、脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」を手掛けた森下佳子氏が担当する。

 この日は渡辺のほか、浮世絵師・喜多川歌麿役の染谷将太、江戸幕府老中・田沼意次の嫡男・意知役の宮沢氷魚、浮世絵版画時代の代表的な版元で地本問屋・鱗形屋孫兵衛を演じる片岡愛之助も発表された。

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