染谷将太 大河ドラマ「べらぼう」で喜多川歌麿役「あまり史実に残ってない…自由に演じていいのかなと」

2023年10月05日 13:19

芸能

染谷将太 大河ドラマ「べらぼう」で喜多川歌麿役「あまり史実に残ってない…自由に演じていいのかなと」
<大河ドラマ「べらぼう」出演者発表会>出席した染谷将太(撮影・西尾大助) Photo By スポニチ
 俳優の横浜流星(27)が主演する2025年NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」の出演者発表会見が5日、東京・渋谷の同局で行われ、俳優の染谷将太(31)が浮世絵師・喜多川歌麿役を演じることが発表された。
 歌麿は幼い頃、絵師・鳥山石燕のもとで絵を学び、その後、蔦重と出会う。蔦重が洒落本、黄表紙、狂歌本と次々と新たな出版物を手掛けていく中で、挿絵の仕事などを任され、自らの画力を磨いていく。やがて寛政の改革で時代が変わると、蔦重と浮世絵の美人画を仕掛け、その才能を一気に開花させる。美人画は江戸で大評判となり、人気絵師の地位を確立していく。

 染谷は「歌麿さんはあまり史実に残ってない。何処で生まれたのかなど分かっていなかったり、たくさん説があり、想像力を掻き立てられる。それはある種、自由に演じていいのかなと。でも、絵はちゃんと残っているわけで、基本、描いた絵は人が出ると思う。歌麿さんの絵を見つめながらクランクインを楽しみにいきたいと思います」と話した。

 世界的画家を演じるに当たり、プレッシャーはあるか?との質問に「プレッシャーはもちろんあります。ここにいるだけで物凄いプレッシャー。とても緊張してます」と吐露。「聞いた限り、新しい構想の歌麿、それを楽しみにしていただきたい」とアピールした。

 これまで「武蔵 MUSASHI」「龍馬伝」「江~姫たちの戦国~」「麒麟がくる」に続く、5回目の大河ドラマ出演。「大河ドラマは新しい自分を見い出せたり、長い期間、1人の人生を演じるという貴重な体験をさせてくださる。今まで描かれていない部分であるからこそ、ゼロから演じることができるので、楽しみにしております」と意気込んだ。

 制作統括を務める藤並英樹氏は「染谷さんのお芝居の引き出しの多さだったり、台本を読み解いてくださって、いろいろな表現をしていただける演技力。歌麿は写楽より謎だと言われていて、生い立ちからその素性から性格からわからなくて、ただ絵を美人画として大成させ、“美人画と言えばこの人”という世界を作り上げたアーティストを演じていただけたらなと思ってオファーしました」と期待を寄せた。なお、クランクイン前には浮世絵、肉筆画を専門家を交えて稽古に入るという予定だという。

 放送中の「どうする家康」、来年放送の「光る君へ」に続く、大河ドラマ第64作。江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎らを世に出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描く。紫式部を主人公とする「光る君へ」に続き、2作連続で合戦シーンはない、異色の大河となる。横浜はNHKドラマ初出演となり、脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」を手掛けた森下佳子氏が担当する。

 この日は染谷のほか、江戸幕府老中・田沼意次役の渡辺謙、意次の嫡男・意知役の宮沢氷魚、浮世絵版画時代の代表的な版元で地本問屋・鱗形屋孫兵衛を演じる片岡愛之助も発表された。

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