ジャニ会見NGリスト　司会の元NHKアナ、リストの人物の座席位置まで把握も「具体的な指示なかった」

　2日に開かれたジャニーズ事務所の記者会見で司会を務めていた元NHKアナウンサーの松本和也氏が6日、会見で特定の記者らを指名しないようにする「NGリスト」があった問題について、コメントを発表した。 　NGリストには、6人の記者やフリージャーナリストの名前、顔写真が掲載されており、挙手し続けながら指名されなかった記者の名前があった。同事務所はリストへの関与を否定。会見を運営した「FTIコンサルティング」は、リストの作成を認め、謝罪した。

　NGリストを所持していたかについて、松本氏は「FTIコンサルティングさまから発表された通り、私の手元にありました」と認めた。さらに「スタッフの人から会見の30分ほど前に渡され、顔写真が載せられているうちの何人かの記者やリポーターの方の座っている場所も伝えられました」と座席位置まで知らされていたとしたが、「しかしその際、この順番でこの人に聞くようにという具体的な指示はありませんでした」と釈明した。

　ジャニーズ事務所は4日、公式サイトで、会見2日前の打ち合わせでNGリストの存在を知った井ノ原快彦が「これどういう意味ですか？絶対当てないとダメですよ」と要望したと説明。FTI側から「当てるようにします」というやりとりがあったとした。この通りの運用であれば、会見当日にNGリストは無効化されていたはずだが、実際に会見当日には、座席位置の情報を伝えられていたことになる。不要なはずの情報が伝わった理由について、松本氏からの説明はなかった。