永瀬拓矢王座が「名誉王座」ならず 終盤に大逆転許し「決定力が足りなかった」も「今の全力は出せた」

2023年10月11日 21:01

芸能

永瀬拓矢王座が「名誉王座」ならず 終盤に大逆転許し「決定力が足りなかった」も「今の全力は出せた」
王座戦第4局、初手を指す永瀬王座(右)(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 将棋の永瀬拓矢王座(31)に藤井聡太王将(21)=竜王、名人、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が挑む第71期王座戦5番勝負の第4局が11日、京都市のウェスティン都ホテル京都で行われ、永瀬王座が藤井王将に敗れ、通算成績を1勝3敗で防衛はならなかった。
 王座獲得なら永世称号「名誉王座」獲得となったがならなかった。互いに1分将棋に突入した終盤、優勢に進めていたかに見えたが、終盤に逆転を許した。

 永瀬は開幕局を後手番で制す最高のスタートを切るも、その後は連敗。本局は先手番。2六歩で開局すると藤井は8四歩で応じた。そして藤井が角換わりを志向。戦型は両者得意の「角換わり」に進んだ。

 午前から長考を重ねた藤井は、30手目で1時間11分を消費。休憩前までで2時間48分を費やした。一方の永瀬は消費時間はわずか5分。先手の永瀬が有利に進める展開で昼食休憩に入った。

 本格的な戦いに突入した午後の対局では、永瀬も2時間超えの長考を見せペースを渡さず。両者の迫力と緊張感が増す中盤の小競り合いとなった。ジリジリと圧力をました永瀬が優勢のまま終盤戦へ突入したが、詰め切れなかった。

 ▼永瀬王座 前のタイトル戦、棋聖戦よりはだいぶ差が縮まったのかなとは思ったのですが、終盤にチャンスがあったときに決定力が足りずにすぐ負けになってしまうというのを2局続けてしてしまった。そこは何とかしないといけないとは思う。全体的には一局一局、全力で挑むことができて、指していて、一生懸命指して、内容としてもどれも見ごたえがある瞬間はあったかなと思う。自分なりに一局一局ベストを尽くして、今の自分の全力は出せたのかなと思う。第3局、第4局とチャンスという局面もありましたので、どちらかをモノにできていれば、次につながっていたので、その点は残念に思う。公式戦で藤井さんに教えていただいて、勝負が始まる前と後では、だいぶ見えてきたものも違うと思う。個人としては悲観せず、一歩一歩頑張りたい。

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