美川憲一 壮絶な人生を告白し涙 母が肺結核となり母の姉に育てられ 「逃げた」父とは番組で再会し

2023年10月12日 11:15

芸能

美川憲一 壮絶な人生を告白し涙 母が肺結核となり母の姉に育てられ 「逃げた」父とは番組で再会し
美川憲一 Photo By スポニチ
 歌手の美川憲一(77)が11日放送のBSフジ「昭和歌謡パレード」(水曜10・00)にゲスト出演。壮絶な人生について語った。
 美川は来年デビュー60周年。司会の中山秀征から「美川さんは芸能活動だけじゃなくて、お母様お二人、一緒に生活なさって、お宅も建てて、いろんな人生を歩まれましたね」と話を振られると、かつて育ての母、産みの母と同居していた美川は「そう。売りましたあのうち。母のために建てたからね、母が(他界して)いないと寂しいのよ。広すぎちゃって。今はもうマンション暮らししてる。気が楽です」と打ち明けた。

 「母のために頑張ってきましたから」と美川。2人の母については「姉妹だからね。姉に育てられて。実母は肺結核になって。で、育てられないって」と自身は5歳で実母の姉に預けられることになったが、最初は泣いて嫌がったとし、「それで(母たちが)凄い切ない思いしましたって」と振り返った。

 ジェットコースターのような人生だったと振られると、「でもどっかであきらめなかったわ」と明言。「子供の頃から実母にね、“あなたはこの世に生まれなかった子なのよ”って言われたの」とし、「実を言うと父親が、妻子のある人だったの。母だまされたの」と衝撃の事実を明かした。

 実母は父に「家を建ててあげるから、部屋を借りてあげるから」などと話しており、実際に部屋を借りてもらったというが、「そしたら母が私を身ごもったじゃないですか。そしたら(父は)喜ばなかったんだって」「逃げたの。なぜなら奥さんとお子さんがいるから。大変なことになると思って」と悲しい出来事があったとした。

 美川は父には「会いましたよ。出て来たのよ父が。『夜のヒットスタジオ』に。対面コーナーで」とサプライズ企画で対面。実母はその際、「冗談じゃない、あたしたちはどんな思いしてあんたを育ててきたのよ」と怒りを口にしたと言うが、番組後、美川は父から謝罪したいと言われて再び料亭で会うことになったという。

 「それで(父は)土下座して謝ったのよね」と回顧。美川は「私はね、そう人を憎むってあんまりするタイプじゃないのね」と許したとした。

 父が他界後十三回忌の際には実母、育ての母と同居している美川のもとにも親族から連絡があり、実母は「行かないわよ」と言ったものの、美川は「そんなもう80近くになるのに、そんな恨んで天国に行くわけって。許すことも大切よ」と諭して、実母と共に出席。育ての母は行かなかったが、実母には「ちゃんとお参りして、こうやってちゃんと授かったんだから、感謝しなさい」と話したとした。

 母らからは「あんたはしぶとい子だから。しぶとい子から、だからこの芸能界でやっていきなさい」と言われてきたと涙で明かすと、「ぴったり」と冗談めかして話して見せた。
 

 
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