杉本昌隆八段 8冠独占の藤井聡太の強みは「努力だけでは絶対に超えられないものの存在…読みの力」

2023年10月12日 13:26

芸能

杉本昌隆八段 8冠独占の藤井聡太の強みは「努力だけでは絶対に超えられないものの存在…読みの力」
藤井王将の師匠、杉本昌隆八段 Photo By スポニチ
 棋士の杉本昌隆八段(54)が12日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)にリモート出演。弟子の藤井聡太王将(21)=竜王、名人、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が第71期王座戦5番勝負第4局で永瀬拓矢王座(31)を破り、棋界の全8冠を史上初めて独占したことについて言及した。
 王座戦第5局は11日、京都市のウェスティン都ホテル京都で指され、後手の藤井が138手で勝利。角換わりから永瀬の研究手順を打ち破った。

 藤井は14歳の中学生でプロ入り。将棋界のタイトル独占は1996年に羽生善治九段(53)が7冠時代に達成して以来27年ぶり4人目。17年度に叡王戦が8冠目へ昇格してからは初めて。21歳2カ月での8冠は羽生の7冠達成時(25歳4カ月)より4歳以上も若い。さらに羽生がタイトル戦の敗北を何度か経験しながら樹立したのに対し、藤井は20年の初タイトルから失敗なく到達した。

 杉本八段は、藤井について「努力だけでは絶対に超えられないものというのは存在すると思っていまして、これは野球で言えば160キロ超える球を投げることができるとか、100何十メートル飛ばせるとかだと思うんですけれども、地力ですよね。将棋でいえば読みの力なんですけれども、ほかの棋士では読めない領域の部分まで読める、先が読めるという気がします」と話した。
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