田中寅彦九段 8冠の藤井聡太の収入予想に「2億円は超えると思う。でもほかのスポーツと比べたら」

2023年10月12日 16:28

芸能

田中寅彦九段 8冠の藤井聡太の収入予想に「2億円は超えると思う。でもほかのスポーツと比べたら」
王座戦を制した藤井八冠(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 棋士の田中寅彦九段が12日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に生出演。藤井聡太王将(21)=竜王、名人、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が第71期王座戦5番勝負第4局で永瀬拓矢王座(31)を破り、棋界の全8冠を史上初めて独占したことについてコメントした。
 王座戦第5局は11日、京都市のウェスティン都ホテル京都で指され、後手の藤井が138手で勝利。角換わりから永瀬の研究手順を打ち破った。 1分将棋に突入した終盤、AIの評価値は藤井の122手目の5五銀で、「99%」永瀬の勝ちとしていたが、永瀬の123手目の5三馬が「悪手」の評価で一気に勝率9%まで落ち、結局、藤井が逆転勝ちした。

 藤井は14歳の中学生でプロ入り。将棋界のタイトル独占は1996年に羽生善治九段(53)が7冠時代に達成して以来27年ぶり4人目。17年度に叡王戦が8冠目へ昇格してからは初めて。21歳2カ月での8冠は羽生の7冠達成時(25歳4カ月)より4歳以上も若い。さらに羽生がタイトル戦の敗北を何度か経験しながら樹立したのに対し、藤井は20年の初タイトルから失敗なく到達した。

 番組では、藤井の収入(獲得賞金・対局料)について特集。賞金が明かされていないタイトルもあり、8大タイトルの合計を約1億350万円~1億1200万円と推定。一般4棋戦で約2250万、さらに対局料などの固定給もある。

 ちなみに過去の年間最高額は1995年の羽生善治で1億6597万円(7冠全制覇の翌96年は1億6145万円)となっているが、今年の藤井がこの数字を軽く更新するのはまず間違いない。

 1988年に棋聖のタイトルを獲得し、“序盤のエジソン”の異名を持つ戦略家の田中九段は、藤井の収入について「2億円は超えると思います。でもほかのスポーツの世界と比べたら、まだ少ないなと私は思っていますけど」と話し、司会の羽鳥慎一アナウンサーは「大谷(翔平)さんクラスの存在なわけですもんね」とうなずいていた。

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