オダギリジョー 出演作「月」を初めて見た感想明かす 「誰かと話し合いたいという気持ちになれなかった」

2023年10月14日 13:34

芸能

オダギリジョー 出演作「月」を初めて見た感想明かす 「誰かと話し合いたいという気持ちになれなかった」
<「月」公開記念舞台あいさつ>舞台あいさつに出席した(左から)オダギリジョー、磯村勇斗、宮沢りえ、二階堂ふみ、石井裕也監督 Photo By スポニチ
 俳優のオダギリジョー(47)が14日、都内で映画「月」(監督石井裕也)の公開記念舞台あいさつに出席した。
 作品は2016年に神奈川県相模原市の障がい者施設で起きた殺人事件に着想を得て、17年に辺見庸氏が発表した小説「月」を実写化したもの。オダギリは宮沢りえ(50)演じる障がい者施設の新人職員の夫という役どころだ。

 オダギリは「こういう、みんなでしっかり止まって考えようよという映画の方が僕はどちらかというと興味があって、参加したいと思っています」と出演にあたっての思いを吐露。続けて「なにより石井さんが今回、これに向き合って作ろうという挑戦をするのであれば、そこに乗らない訳にはいかないということで参加させていただきました」と難しいオファーを引き受けた経緯についても語った。

 作品を初めて見た時は「誰かとこの作品について話し合いたいという気持ちになれなくて…。一人で車で来て、帰れて良かった」と告白。試写の後には石井監督と話す機会があったにも関わらず、作品のあまりの衝撃にしゃべる気が起きなかったことも明かした。

 「それだけ感情が先に立つ、自分にとっても言語化するのが難しい(作品)。受け止めるまでに時間がかかった」と感想を口にした。

 その上で「きっと賛否がある。賛であっても非であっても、それを感じることが正しいことだと思う。どっちを正解とする訳では決してないですし、それを話し合うことから始めればいいのかなと思います」と呼びかけた。

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