「どうする家康」女狐・茶々「父上だと…お慕い」“予告ミスリード”もネット戦慄「巧妙」「あざと怖い」

2023年10月15日 15:00

芸能

「どうする家康」女狐・茶々「父上だと…お慕い」“予告ミスリード”もネット戦慄「巧妙」「あざと怖い」
大河ドラマ「どうする家康」第38話。茶々(北川景子)は徳川家康(松本潤)の手を握り…(C)NHK Photo By 提供写真
 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月8日、第38話が放送された。話題のシーンを振り返る。
 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第38話は「唐入り」。ついに天下統一を果たした豊臣秀吉(ムロツヨシ)は、次の狙いを国外に求めた。江戸開発に勤しんでいた徳川家康(松本潤)をはじめ、諸大名を肥前名護屋城に集め、唐入りを命じる。朝鮮に渡った加藤清正(淵上泰史)たちから連戦連勝の報が届き、秀吉はご満悦。しかし、家康は苦戦を強いられているという裏情報を入手。家康が石田三成(中村七之助)とともに秀吉の渡航を必死に食い止めようとした時、家康の前に茶々(北川景子)が現れ…という展開。

 秀吉からは前田利家(宅麻伸)に、と言われたが、茶々は「何か困ったことがあらば、家康殿にご相談申し上げよと、殿下が」「あなた様は、母がお慕い申し上げたお方だったと」「北ノ庄城が落城する中、母は最後まで、家康殿の助けを待っておりました。なせ来てくださらなかったのですか」と尋ねた。

 家康は「すまなかったと思っております」と“謝罪”。茶々は「時折、無性につらくなります。父と母を死なせたお方の妻であることが」「手を差し伸べていただいて、感謝もしております。でも、はじゃいでいなければ、どうかしてしまいそうな時も」と涙。家康に近寄り「茶々は、ずっと思っておりました。あなた様は、わたくしの父であったかもしれぬお方なのだと。真の父は、あなた様なのかもと。父上だと思って、お慕いしても、ようございますか。茶々は、あなた様に守っていただきとうございます」と手を握った。

 家康は「もちろん、お守りいたします。私にできることあらば、何なりと」。そこへ阿茶局(松本若菜)が現れ、茶々と初対面。「殿下に取り憑いた狐がいるとの噂を耳にいたしました。我が殿にも取り憑いてはなりませぬゆえ、狐を見つけたら、退治しようと」と割って入った。

 ハニートラップの予想もあった次回予告の台詞「家康殿、お慕いしても、ようございますか」は「父上だと思って」を省いた“ミスリード”。また、第30話(8月6日)、お市の方(北川景子)に「もしかしたら、私たちの父上は、徳川殿だったのかもしれないのですね」と語る妹・初(古川凛)江(有香)を、茶々(白鳥玉季)は「つまらぬことを申すな。我らの父は浅井長政じゃ」と一蹴している。

 SNS上には「なるほど。予告は『父上だと思って』をカットしていたわけね。でも、これも茶々の作戦。あざと怖い」「何故、母を助けなかったのかと涙で追い打ちをかける茶々様は流石、女狐」「父上だと思って、はうまい言い方。これは断れない」「まさに狐と狸の化かし合い、という雰囲気の家康と茶々の会話」「その言い方、巧妙だなぁ。全速力で逃げておかないと、普通の人は茶々沼に落ちてしまいそう」「幼い頃の初と江を厳しく諌めた茶々。そのシーンがあるから、今回の茶々が『心からの言葉』に見せて心にもないことを言っていると感じさせる。茶々の底知れなさ、人を狂わせる毒気のような魅力が存分に発揮されている。脚本に鳥肌」「攻め方が適切じゃんー!家康には色仕掛けより、お市のことで罪悪感を煽りつつ、父性をくすぐるのが適切じゃんー!」などの声が相次いだ。

 第39話(10月15日)の次回予告には「秀頼は、あなたの子だとお思い?」の“爆弾発言”も。ラスボス茶々の存在感が回を追うことに大きくなっている。
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