上沼恵美子　芸能界の引き際を語る「きれいにフェードアウトしたくて、今演出してるんやけどね」

　タレント上沼恵美子（68）が16日放送のABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」で、引き際について語った。 　共演するお笑いコンビ「シャンプーハット」のてつじに、「てっちゃんも私も定年ないやん。自分で（幕を）引いてやらなあかんと思ってるんだけどね。いつ辞めんの？」とズバリ問うた。「舞台でウケなくなったり、居場所がここにないなと思ったら辞めようと…」と返したてつじに、「みんな芸人さんはそう言うねん。ところがなあ…気付かへんみたいやなあ。ずっとやってはるやん。それでほんまに辞めはったの、上岡龍太郎さんだけですやん」と評した。

「上岡さんは早すぎたけど、スマートな人で最後まで上岡龍太郎を通した。でもそれができない人が多いねん。自分じゃ終わってるって全然分からん…私も今、そうだと思うんですよ」と自虐的に語り、「ほぼ終わってるんやけど、女々しいのよね…それやからあかんねん。きれいにフェードアウトしたくて、今演出してるんやけどね」と打ち明けた。「週刊誌で人生相談受ける話をもらってね。それが最後の仕事かとちょっと思ってる」と口にした。

　「われわれはテレビ、ラジオに育ててもらった。だからネットとか言われても正直、分からへんねん。YouTubeやってるけど、分からんとやってる。失礼なんですけど、誰でもできる舞台やと思ってます」と、変化する主力メディアへの本音ももらした。

　「終盤にこんなネット時代に入った。聞いてないっちゅーねん！寂しいこと多いねんよ？口から出まかせしゃべってるけど、悩みってあるんよ？」と吐露。「悩みはあるけど…まあいい人生だったかなあと考えると、言い人生だったわ。私らの年になると振り返るからね」としみじみ話していた。