武田鉄矢「谷村のメロディーがここにも残っているなと」ライバルであり戦友だった谷村新司さんを追悼

2023年10月17日 19:10

芸能

武田鉄矢「谷村のメロディーがここにも残っているなと」ライバルであり戦友だった谷村新司さんを追悼
俳優の武田鉄矢 Photo By スポニチ
 俳優の武田鉄矢(74)が17日放送の文化放送「武田鉄矢 宵の三枚おろし」(後7・00)に生出演。8日に死去したことが16日に発表された谷村新司さん(享年74)を追悼した。
 番組冒頭に武田は「ちょっとショックで。昨日は眠れなかった」と同い年だった谷村さんの訃報を振り返った。谷村さんとは「いろんな思い出が彼との間に…。私が一番苦労しているときに事務所に誘ってくれて。同じ事務所で働いていた。彼は、私の初めての給料の値段まで決めてくれて。社長に掛け合って。“最低10万ちょっと鉄矢にやってくれよ”って面倒見のいい男」と振り返った。

 同じ事務所に所属後は「懸命にお互い歌を磨き合う意味で、競い合ったんですけども、彼のセンスの良さにはいつも太刀打ちできない。力の差を感じておりました。彼は歌言葉に関しては独特なものを持っている。その才能には圧倒されておりました」とコメントした。

 また、谷村さんとの秘話も明かした。それは事務所社長から鉄道会社のキャンペーンソングのオファーを伝えられた。そのオファーは谷村さんにも伝えられており、社長からは「2人で競い合え」と言われたという。

 その時に武田が作った曲が「思えば遠くへ来たもんだ」。それに対して、谷村さんが作った曲は「いい日旅立ち」だった。その2曲のうち、スポンサーが選んだのは谷村さんの「いい日旅立ち」。武田は「今でもなお、東京駅で列車が走り出すたびに、あの歌が、谷村のメロディーがここにも残っているなと。彼を見上げる気持ちですね。いつも負けたなと思いながら」と、谷村さんを思い出す瞬間を明かした。

 そして「負けたでは悔しゅうございますので、谷村新司の冥福を心より祈りながら、敗れたその歌を天上の彼に贈りたいと思います。思えば遠くへ来たもんだ」と、競い合って敗れた思い出の曲を流して悼んだ。
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