藤井竜王 独占の地・京都から8冠ロード出発 伊藤七段は前回手順を誤った封じ手を完璧にこなす
2023年10月17日 19:36
芸能
「第1局があまりよくない内容。改善できるよう準備してきた」
16日、同市内での前夜祭でそうあいさつした伊藤にとっては、藤井の得意戦法すらも想定内の戦型選択だったのだろうか。封じ手の局面は桂損で、自陣へ角も打ち込まれて攻めるか守るか、難しい判断を迫られている。
伊藤には第1局に続く封じ手が回ってきた。6日の第1局1日目の封じ手では記入を終えた後、封じ手用紙を本来、対戦相手の藤井へ手渡して自身に続くサインを求めるところを、立会人の佐藤康光九段に直接渡してしまった。
この日は伊藤から藤井、立会人の谷川浩司17世名人と正確に封じ手用紙が巡り、タイトル戦初登場の経験を糧とした。
消費時間は8時間の持ち時間のうち藤井が3時間40分、伊藤は3時間45分。2日目も同所で午前9時、再開される。