朝ドラ3作ぶり「らんまん」ギャラクシー賞月間賞 絶賛!神木隆之介&浜辺美波「別次元にステップアップ」

2023年10月20日 12:00

芸能

朝ドラ3作ぶり「らんまん」ギャラクシー賞月間賞 絶賛!神木隆之介&浜辺美波「別次元にステップアップ」
連続テレビ小説「らんまん」の万太郎役・神木隆之介と寿恵子役・浜辺美波が朝ドラ史に残る夫婦像を創り上げた(C)NHK Photo By 提供写真
 放送批評懇談会が選ぶ「2023年9月度ギャラクシー賞月間賞」が20日に発表され、俳優の神木隆之介(30)が主演を務め、女優の浜辺美波(23)と夫婦役を体現したNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)が受賞した。
 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描いた。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となった。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 神木が愛すべき植物オタク・万太郎役を体現。浜辺も万太郎と図鑑作りという大冒険を繰り広げる文学オタクにして資金面も支える軍師・寿恵子役を好演し、大人気。朝ドラ史に残る夫婦像を創り上げた。

 長田氏が丁寧に積み上げた人物描写や美しい台詞の数々、牧野博士の名言「雑草いう草はないき」の通り、光り輝く脇役たちと週タイトルの植物が絡み合う巧みなストーリー展開が視聴者を魅了。キャストの熱演、画面に映り込む花々など細部に行き届く品のある演出、感情を揺さぶる作曲家・阿部海太郎氏の劇伴も相まって、派手さはなくとも支持を集めた。

 9月29日に本編最終回。全130話の期間平均視聴率は16・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。前作「舞いあがれ!」の15・6%、前々作「ちむどんどん」の15・8%を上回り、21年度後期「カムカムエヴリバディ」の17・1%以来、朝ドラ3作ぶりの16%超え。配信全盛となり、全番組の数字が下がる中、“朝ドラ復活”を印象づけた。

 朝ドラのギャラクシー賞月間賞も21年4月度の「カムカムエヴリバディ」以来。選評は「独学の植物学者である主人公が生涯をかけて植物図鑑を作るという夢に向かう物語を、壮大で生き生きとした人間ドラマに昇華させた脚本、演者、制作陣に拍手を送りたい。主演の神木隆之介と浜辺美波は、役者がひとつの作品で別次元にステップアップする姿を目撃させてくれた」と絶賛した。

 「ギャラクシー賞」は放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するため1963年に創設。活動の一環とし、自主的に番組を推奨する「月間賞」を選定している。

 「らんまん」のほか、同月度は土曜ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ)、レギュラー番組への道「危険なささやき」(NHK)、NHKスペシャル「“冤罪”の深層~警視庁公安部で何が~」(NHK)が選ばれた。
【楽天】オススメアイテム