猿之助被告は求刑3年も専門家「実刑の可能性低い」猿之助被告「許されるなら歌舞伎で償いたい」

2023年10月20日 15:44

芸能

猿之助被告は求刑3年も専門家「実刑の可能性低い」猿之助被告「許されるなら歌舞伎で償いたい」
市川猿之助被告 Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優の市川猿之助被告(47)が両親への自殺ほう助の罪に問われている20日の初公判で、検察は懲役3年を求刑した。読売テレビ「ミヤネ屋」に出演した亀井正貴弁護士は「通常、3年なら検察側は執行猶予をつけてもいいよ、という判断。4年きたら実刑くれ、というのが検察の思い。細かい冒頭陳述を見ないとわからないが、今回は執行猶予付きになるのではないか」と予想した。
 焦点は心中を誰が主導したか、だった。猿之助被告が主導なら実刑の可能性はかなり高くなるが、亀井弁護士は亡くなった母親が「あなただけではダメ、私たちも逝く」と発言した内容に注目。「猿之助被告が、一緒に死んでくれ、と頼んだのではないのならば主導性は薄まる」と主張した。同じく番組に出演していた嵩原安三郎弁護士も「今回は週刊誌報道というはっきりした動機があるので、情状酌量の余地はあると検察側、弁護士側ともに判断する可能性が高い」と指摘した。

 ただ、向精神薬を飲んだ両親の頭にビニールを巻くなど、いわゆる「とどめをさした」ともとれる行為について、亀井弁護士は「死との因果関係があれば同意殺人になる可能性もあるが、立証できない場合は犯罪行為としてとらえられない。自殺ほう助罪が検察の認定した事実なので、罪状が揺れ動く可能性はない」と解説した。

 公判では弁護側により、母親の妹にあたる叔母の上申書「刑務所の中に入ることがないようにしてほしい 社会の中で、社会のために頑張ってほしい」という言葉が読み上げられた。また猿之助被告も供述で「なぜ、自分だけが生き残ってしまったのかと思っていたが、許されるのであれば歌舞伎に関わっていきたい、歌舞伎で償っていきたい」という思いも語っている。

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