多発性骨髄腫で「余命10年」の岸博幸氏 大病を患った際はネット検索NG「不安をかき立てられて…」

2023年10月22日 11:08

芸能

多発性骨髄腫で「余命10年」の岸博幸氏 大病を患った際はネット検索NG「不安をかき立てられて…」
岸博幸氏 Photo By スポニチ
 元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(61)が21日放送のABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に出演。多発性骨髄腫が判明した経緯を語った。
 岸氏は今年7月に多発性骨髄腫に罹患していることを公表。治療のため8月中旬まで入院生活を送っていた。

 若い頃はロッククライミング、中年になってからは総合格闘技をやり始め「体力に自信があった」という岸氏。ただ、60歳となり疲れやすさを感じたことから、今年1月、5年ぶりに人間ドックを受診。「“血液疾患だ”って言われて“すぐ専門の病院行け”って言われて、紹介状を書いてもらった」という。

 そして、血液内科で再検査し「予約ってすぐには普通取れないんですけど、本当に運良く1週後ぐらいに取れて骨髄腫ってわかったんです」と短期間で病名が判明。「あんまり間が空いてなかったのが良かった」とした。

 岸氏は「“なんか体がおかしいね”って人間ドッグで言われて、実際分かるまで皆、心配していろいろ調べちゃうじゃないですか。だいたい皆さんネットで調べるじゃないですか。病気のことに限定しないでネットっていい加減な情報が多いから、それで不安をかき立てられて妄想で頭がいっぱいになっちゃう。そういうことがなくて非常にスピーディーで良かった」と大きな病気を患った際は不用意にネットで調べると余計に不安が増すのではと語った。

 病名が判明し「逆に原因が分かってよかった。疲れやすいのは年のせいかなって思ってたから原因が分かってよかった。治療すればいいよねって」と前向きに捉えられたという。

 多発性骨髄腫は体内に入ってきた異物から体を守る形質細胞が、がん化して骨髄で増える病気で、罹患率は10万人当たり6人ほどという。赤血球、白血球、血小板の減少などが見られ、主な症状としては貧血、倦怠感、発熱、骨折、めまい、頭痛などがあり、症状がまったくない人もいるとされる。

 岸氏は自身について「余命10年」と説明。その理由として「通院に何年もかかるのは間違いないんです。そこで完治するかどうか。とりあえず、だいぶ改善した」という。主治医からは「ある程度、(治療の)効果があれば10年、15年は大丈夫でしょう」と言われたそうで「だから逆に言うと、余命10年と考えた方がいいなって」と語った。

 その上で「よく考えれば60歳まで生きて、あと10年。70まで生きれば十分じゃないですか」と明るく笑った。
【楽天】オススメアイテム