岸博幸氏 多発性骨髄腫で「余命10年」に 家族との向き合い方は「大事にし過ぎるより…」

2023年10月22日 12:32

芸能

岸博幸氏 多発性骨髄腫で「余命10年」に 家族との向き合い方は「大事にし過ぎるより…」
岸博幸氏 Photo By スポニチ
 多発性骨髄腫を公表している元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(61)が21日放送のABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に出演。罹患後の家族との向かい方について語った。
 岸氏は今年1月、5年ぶりに受けた人間ドックがきっかけで多発性骨髄腫が判明。7月から約1カ月間、入院し治療を行った。

 多発性骨髄腫は体内に入ってきた異物から体を守る形質細胞が、がん化して骨髄で増える病気で、罹患率は10万人当たり6人ほどという。赤血球、白血球、血小板の減少などが見られ、主な症状としては貧血、倦怠感、発熱、骨折、めまい、頭痛などがあり、症状がまったくない人もいるとされる。

 岸氏は自身について「余命10年」と説明。その理由として「通院に何年もかかるのは間違いないんです。そこで完治するかどうか。とりあえず、だいぶ改善した」という。主治医からは「ある程度、(治療の)効果があれば10年、15年は大丈夫でしょう」と言われたそうで「だから逆に言うと、余命10年と考えた方がいいなって」と語った。

 「余命10年」となり、家族との向かい方について岸氏は「家族に対する自分の見方は変わったかもしれないですね」とポツリ。自身は「昔、結構苦労した人間で、遅く結婚して50歳ぐらいで子どもができました」と現在、中学1年と小学5年の子ども二人がいると明かし「自分が苦労した分、子どもにはあまり苦労させたくないよなって、つい過保護になるじゃないですか。今から思うとそういう面が多かった」とこれまでは子どもを過保護に育ててきたとした。

 ただ、多発性骨髄腫と判明後は「あと10年で死ぬから、子どもはその先、好き勝手やってかないといけないのに、親が一生懸命ケアして強い人間になれるかなと。冷静になった時に昔、自分は放置されて強くなったなと。だから、あまり余計な事をするのはやめたほうがいいよなって」と子どもに強くなってほしいからこそ、過保護をやめるべきと考えたという。

 橋下徹氏が「岸さんは大学、自分で稼ぎながら行ってるからね」と補足すると、岸氏は「奨学金いっぱいもらって働いてですね」とうなずき「僕は親が中学の時に離婚して、そこから母親が姉と僕を育てたから、笑い話ですけど、どこの高校受験するかもどこの大学受験するかもどこに就職するかも自分1人で決めたんですよ。相談しないで」と進路を1人で決めてきたという。

 もちろん、1人で決めたからこそ「当然、奨学金いっぱいもらってアルバイトして、それでやってました」ときっぱり。だからこそ「逆に言えば、それでも何とかなって今まで生きてるよねって。だから、あんまり子どもをかわいがりして大事にし過ぎると、かえって弱くなっちゃうのかなって。放置した方がいいのかなって」と“かわいい子には旅をさせよ”の考えに変わったと語った。
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