もんたよしのりさんと9月も共演　親友DJ・マーキー「特別なパワーあった。関わった人が皆大好きになる」

　DJのマーキー（71）が23日、FM COCOLO「MERK'E MUSIC MODE」で、18日に大動脈解離のため亡くなったシンガー・ソングライターもんたよしのりさん（享年72）を追悼した。 　もんたさんは同番組に月1回、出演していた。冒頭、マーキーは「先日、突然この世を去ってしまった私の友人であり、最高のミュージシャンであるもんたよしのりさんのご冥福を心よりお祈りしたいと思います」と悼んだ。

　「俺は“もんた”“もんた”と呼んでましたけど、年齢は1つ上で。思えば、昨年9月から月イチで登場してくれました。この番組を大好きで、気に入ってくれていて。“この番組はリスナーに元気とパワーを与えてるから好きやねん！”といつも言ってくれてました」と回想した。

　「もんたの訃報で俺のことを心配してくれてるポストがいっぱいありました。ありがとうございます。大丈夫でございます」とリスナーにアピール。「今日はいつにも増して、もんたが大好きだった“元気な番組byもんたイズム”、お付き合いください」と元気なトークを広げ、「もんたイズムは受け継ぐぜ！」と宣言した。

　午後7時台の追悼コーナーでは、同番組にもんたさんが出演した経緯などを語った。「今や恒例となってますが、最初は完全なノリで始まった。直接俺に、もんたから“●日にいくけどええか？”と電話ありまして、俺はスタッフに連絡。徐々にディレクターと信頼関係も深まり、連絡を取り合って水曜日に楽しく出てくれてた」という。「今月は番組に出ることなく星になってしまったわけですけど。もんたの冥福を心から祈るとともに、偲ぶコーナーをお送りしたい」と、同企画のみ、もんたさんと親交を深めた水曜スタッフが担当した。9月の出演時に行ったスタジオライブの音源も再放送。年齢を感じさせない張りのある高音で「ダンシング・オールナイト」を歌い上げた。

　「俺はもんたとはね、東京から大阪に拠点を戻した時ぐらいから出会って現在に至る。家も近いということで行ったり来たり、親戚みたいなところもあった」と語った。「あんな人間もおるんやなあというくらい、歌うということに関してはこだわりというか、全神経集中してる。さらにロマンチストでね。よく話しましたねえ。“俺らが生きてる意味分かるか？”みたいに話をしだすんですよ。話がでかすぎるねん。どんどん質問をぶつけてくるあのもんたが忘れられないですけどね」と、しみじみと人柄を語った。　　　

　また、「もんたは特別なパワーを持ってる人間だった。言葉遣いは俺と一緒で乱暴で、強烈にマイペース。でも人に対する思いは熱い。もんたと関わった人がほぼ、彼に魅了されていった。みんなもんたが大好きになっていく」と明かした。

　四国の海に一緒に行った際も、「しばらく見てると、子どもたちが輪になって、もんたが真ん中でギター弾いてみんなで歌おうぜ！って。子どもにも大人気。無邪気というのか、素直というのか、純粋で単純な部分もいっぱいありますし、信じられる人間でした」と親愛を込めた。

　さらに「彼は旅人でもあった。バッグひとつでいろんなとこに、その場のグルーヴで行く。おそらくまた新しい旅をしてるんじゃないかと勝手に思ってます」とマーキー。「いろんなお土産、宿題を残してくれた。感謝しています、ありがとう、もんた」と呼びかけた。