大竹しのぶ 映画監督・鶴橋康夫さん悼む 出会いの思い出も「とうとう私は泣き出してしまって…」

2023年10月24日 17:06

芸能

大竹しのぶ 映画監督・鶴橋康夫さん悼む 出会いの思い出も「とうとう私は泣き出してしまって…」
大竹しのぶ Photo By スポニチ
 女優の大竹しのぶ(66)が24日、自身のインスタグラムを更新。17日までに83歳で死去した演出家で映画監督の鶴橋康夫さんを追悼した。
 大竹は映画の撮影シーンやツーショットなどの写真とともに「映画『後妻業の女』の監督である鶴橋康夫さんが、逝ってしまった。寂しいなあ」と投稿。「初めてお仕事したのは二十代の初めだった。その時期私はあまりに忙しかったので自分の時間が欲しいという理由でお断りしたのですが、とにかく会って話を聞いてくれと言われ、マネージャーさんの自宅でお会いしたのでした」と回顧。「『この作品にどれだけ君が必要か』と延々話をされて、夕方になり、夜になり、私も強情だったけど鶴橋監督はそれ以上でとうとう私は泣き出してしまって。そんな出会いでした」と初対面のエピソードを明かした。

 続けて「でも本当に出会えて良かったです。あんなに優しくてスタッフさんを思う監督は多分もう現れないと思う」と振り返り、「監督、みんな寂しがってるよ。役所さんも、豊川さんも、風間さんも。みんななんでだよおって言ってるよ」と俳優仲間の思いを代弁。

 投稿された写真には大竹にあてた鶴橋さんの手書きの感謝状もあり「監督がいつもくれる感謝状大事に飾っています。私は一度もあげなくてごめんなさい」とつづり、「ありがとう。ありがとう。ありがとう、監督。忘れません」と偲んだ。

 鶴橋さんは82年に「かげろうの死」で芸術選奨文部大臣新人賞、2000年に「刑事たちの夏」でギャラクシー賞大賞、05年に「砦なき者」で芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。「賞男」の異名を取った。渡辺淳一さんの人気小説が原作の映画「愛の流刑地」(07年)で初めて監督を務め「後妻業の女」「のみとり侍」などでメガホンを取った。
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