藤井竜王「これ以上ない対局場」 市指定有形文化財での対局 2勝でリードする第3局検分を北九州市で

2023年10月24日 19:43

芸能

藤井竜王「これ以上ない対局場」 市指定有形文化財での対局 2勝でリードする第3局検分を北九州市で
竜王戦第3局の対局場、旧安川邸での前日検分前に記念撮影に臨んだ藤井聡太竜王(右)と伊藤匠七段 Photo By スポニチ
 藤井聡太竜王(21)=王将、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖含む8冠=が24日、北九州市の旧安川邸できょう25日から始まる第36期竜王戦7番勝負第3局の前日検分に臨んだ。
 同学年の挑戦者、伊藤匠七段(21)と前夜祭にも臨み、そのあいさつで「歴史ある建物でよい雰囲気。庭園の眺めも素晴らしくこれ以上ない対局場」と同市指定有形文化財での対局へ意欲を見せた。産業用ロボットメーカー、安川電機の創業発起人、安川敬一郎が1912年(明45)に建てた邸宅。7番勝負はここまで2勝0敗。「2日間、しっかり集中してみなさんに楽しんでもらえるよい内容にしたい」と意気込んだ。

 一方の伊藤は同市が作成した勝負メシ、おやつなど28品のメニュー表に見入ったという。「普段悩むこともないが長考した」と苦笑いし、「苦しいシリーズですが、藤井竜王に2局教わって得られたものも大きい。気持ちを新たによい将棋を見せたい」と先手番からの反攻を期した。

 検分の前には同市の一枝小学校を訪れ、生徒227人と交流した。藤井が「飛翔」、伊藤は「克己」の揮毫(きごう)を贈り、生徒からは寄せ書きを受け取った。

 生徒へのメッセージも求められ、藤井は5歳で将棋を始め、小学校へ入学した当時を回想。「将棋という好きなことに出合って今がある。興味を持ったことを追究してみる気持ちを大切にしてほしい」。伊藤は「自分も小学校の頃、学校へ行きたくないこともあったかもしれない。将棋という好きな道を見つけることで、日々楽しむことができた」と将棋を通じて成長できた道のりを紹介した。

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