【竜王戦第3局】藤井竜王、封じ手で103分の長考 都成七段が解説「4択。次の手見せない判断か」

2023年10月25日 19:31

芸能

【竜王戦第3局】藤井竜王、封じ手で103分の長考 都成七段が解説「4択。次の手見せない判断か」
竜王戦第3局の封じ手を立会人の森内俊之九段(右)に手渡す藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 藤井聡太竜王(21)=王将、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖含む8冠=が同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎える第36期竜王戦7番勝負第3局は25日、北九州市の旧安川邸で1日目が始まり、戦型は先手伊藤の相掛かりになった。
 44手目、藤井の封じ手は1時間43分の長考。同市内での大盤解説会に登場した都成竜馬七段(33)はその理由について、「候補が4択くらいある。ここで次の手を見せない方がいいと判断したのでは?」と藤井の胸中を推測。26日午前9時の封じ手開封まで、自身はその先の展開を読みやすい一方、伊藤には的を絞らせない思惑を解説した。

 加えて「お互いに最強の手で応じ合っている。普通どこかでひるみます」と指摘。伊藤の飛車銀が自陣左辺へ迫った40手目、逆サイドの右桂を悠然と跳ねた藤井の判断などに感嘆した。

 封じ手の局面は伊藤の右銀が飛車の威光を受けて6段目まで進出した。一般的に攻めの銀を5段目まで進められれば成功とされ、右辺の突破は間近。その間に、藤井がどうカウンター攻撃を仕掛けるかが焦点となっている。

 持ち時間8時間から藤井は4時間17分、伊藤は3時間20分消費した。対戦成績はここまで藤井の2勝0敗。2日目、藤井が勝てば3連覇へ王手、伊藤が勝てばタイトル戦初勝利となる。
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