杉村太蔵　岸田首相批判の世耕氏を「これ以上の野党潰しもない」と評価　処理水めぐる首相の対応も明かす

　元衆院議員でタレント杉村太蔵（44）が25日放送のTOKYO　MX「バラいろダンディ」（月～金曜後9・00）に生出演。岸田文雄首相に対し苦言を呈した自民党の世耕弘成参院幹事長の発言について私見を述べた。 　25日の岸田首相の所信表明演説に対する代表質問で、世耕参院幹事長は「支持率が向上しない最大の原因は、国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないからではないか」「岸田総理の決断と言葉について、いくばくかの弱さを感じざるを得ない」などと発言。

　岸田首相の身内である世耕参院幹事長の異例の批判に、杉村は「そこまで言うんだって驚いた」としながら、「世耕幹事長と総理の間に信頼関係があるのでは。身内でこれだけ言えると、野党は何言ったらいいのって。これ以上の野党潰しもない」と持論を展開。「日本の社会全体でも直属の上司にダメ出ししていいんだよって示しているんじゃないか」と語り、「間違ったことを言っているわけではないので、もっとこうして欲しいっていうのを公の場でこれだけ言ってもまったく問題になりませんから。新しい国会の質疑」と評価した。

　さらに9月に開かれた東南アジア諸国連合（ASEAN）関連首脳会議に出席していた岸田首相が、福島第一原発の処理水の海洋放出で反発を強めていた中国に対し、同国の李強首相とすれ違ったタイミングで直接理解を求めた話題にも触れた杉村。「一人で通訳だけ連れて（李強首相に）ブワーッと、ガンガン言ったらしいですよ。そしたら中国側もトーンが下がった」と明かし、「陰ではぶち切れる時はぶち切れるのに、それがなぜか我々の前では”検討使”になっちゃう」と口癖として揶揄される岸田首相の「検討使」のあだ名を出して「ちょっともったいない」と話した。