テレ東　急きょジャニ問題検証番組　SNSは評価「きちんとしてる会社なんだね」

　テレビ東京が26日、旧ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、局としての検証番組を午後5時5分から放送した。 　「ジャニーズ性加害問題～検証報告と今後の対応～」と題し、植草朋樹、水原恵理両アナウンサーが出演。植草アナは「取締役会や、テレビ東京番組審議会の議論を踏まえ、旧ジャニーズ事務所との関係や報道姿勢について社内調査を実施し、自己検証しました」と説明。メディアの沈黙について反省したほか、過去に同事務所から受けた圧力についても新旧現場経験者134人からの証言をもとに、つまびらかにした。

　証言の中には、生々しいものもあった。元報道局員は、所属タレントが逮捕された際の警察取材で、「入り口で同事務所の幹部とみられる男性から『名刺をよこせ。後で会社に伝えるからな』と威圧された」と証言。その言葉に動じることなく取材を続けたとした。また音楽番組では、旧ジャニーズ以外のグループを出演させようとしたところ、（同事務所から）「出してもいいけど、うちは引くから」と言われたという元編成局員の証言も紹介。こちらは、両グループが同一のカット割にならないよう配慮するなどしたと説明した。また、実際に性被害を受けたと子供から告白された元局員もいたという。

　同事務所は9、10月にそれぞれ会見を開き、謝罪や被害者救済、さらには会社組織についての説明を行ってきた。その際、同局は会見を生放送せず、映画を放送するなど、独自路線が話題に上がることもあった。

　それだけに、SNSには「特別番組をやるところが好感だわ。テレ東はジャニとそんなにズブズブじゃないだろう」「テレ東、特別番組組んでジャニーズの件の社内検証番組やってる。OBのプロデューサーの証言をバンバン流してる。テレ東きちんとしてる会社なんだね」「ドラフトの裏でテレ東突然の特別番組。観てみたらジャニーズ性加害問題の社内検証報告だった。やるじゃん、テレ東」と、その姿勢を評価する声が多数上がっていた。