相葉、キムタク、二宮…フジの旧ジャニ重用が紅白に影響与える?

2023年10月28日 05:02

芸能

相葉、キムタク、二宮…フジの旧ジャニ重用が紅白に影響与える?
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 フジテレビは27日、東京・台場の同局で定例会見を行い、創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題で揺れるSMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)所属のタレントについて、年末年始特番での起用方針を説明した。毎年12月恒例の音楽特番「FNS歌謡祭」について、嵐の相葉雅紀(40)を5年連続で司会に起用すると発表した。
 大多亮専務は「司会は相葉さんにお願いした」と明言。出演歌手については「どれくらい旧ジャニーズ事務所のタレントが出るかは未定」とした。また年始恒例の木村拓哉(50)による「さんタク」、二宮和也(40)による「二宮ん家」も例年通り放送すると説明。大多専務は「先方もいろいろなところで改革をし、人権問題に取り組んでいる。総合的に判断した」と語った。

 一方、大みそか恒例の年越しライブ「ジャニーズカウントダウン」の生中継は見送りを発表した。ライブの開催自体に見通しが立たないためで、大多専務は「年末年始の編成が間に合わず、イベントがあったとしても放送しない」と、あくまで編成上の理由とした。

 同事務所のタレント起用を巡っては、各局で対応が分かれている。「新規キャスティングをしない」と厳しい姿勢を示すNHKなどに比べれば、フジは起用に積極的にみえる。事務所の新体制について、港浩一社長は「第一歩を踏み出した」と一定の評価。大多専務はタレント起用について「(被害者の補償や新体制に)問題がなければ、これまで通り起用していく」とした。

 起用に前向きな一方で、過去の検証に後ろ向きな姿勢に厳しい質問も飛んだ。同局は21日に事務所の検証番組を放送。16年にSMAPの5人が「SMAP×SMAP」で“公開謝罪”した件を扱わず、疑問の声が上がっていた。この件は故藤島メリー泰子氏の介入があったとされる。

 記者からの「なぜ検証しなかったのか」との問いに港社長は「具体的な案件はお答えしない」と回答。「解散がささやかれた当時の状況を考えて、SMAPの5人が視聴者の皆さんに番組内で直接メッセージを出すのは自然なことと考えて放送した」と問題視していない認識を示した。

 同局の判断が、NHK紅白歌合戦を含め、業界に何らかの影響を与えるか注目される。

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