立川志らく 山崎まさよしの“歌いたくない”ライブ騒動に「情報だけ聞いて歌手を非難するのは無責任」

2023年10月29日 17:31

芸能

立川志らく 山崎まさよしの“歌いたくない”ライブ騒動に「情報だけ聞いて歌手を非難するのは無責任」
立川志らく Photo By スポニチ
 落語家の立川志らく(60)が29日、自身のスレッズを更新。シンガー・ソングライターの山崎まさよし(51)のコンサートでの騒動について、自身の経験を踏まえた考えをつづった。
 21日に行われた山崎のライブツアー「ONE KNIGHT STAND TOUR 2023」茨城県水戸公演について、所属事務所は「当初予定していた内容と異なる公演」になったとして謝罪し、希望者にチケットの払い戻しを行うと発表した。参加者のSNS投稿などによると、山崎が「歌うよりしゃべりたい」などと言って通常より大幅に曲数を減らし、泣き出したり帰る観客も出るなど大荒れのライブとなった。

 志らくは「大学生の時、十代目金原亭馬生師匠の結果的に最期の落語を聴いてこの人の弟子になろう、落語家になろうと決心をした」と投稿。「しかし10日後に食道癌の為亡くなってしまう」といい「葬儀に参列して師匠に思いを伝えた帰り道、池袋演芸場に立ち寄った。トリで現れた談志が落語をやらず馬生師匠の思い出話を始め一向に落語をやろうとしない。ざわつく客席。『落語をやれ!』という野次が飛び交った」と振り返った。

 当時の立川談志さんについて「談志は悲しい顔をして客に詫びた。『落語をやる気分じゃないんだ。金なら返すよ』。この言葉を聞いてそれまで大嫌いだった談志に惚れ私は弟子になったのである」とつづった。

 この経験を踏まえ、志らくは「山崎まさよしの一連の騒動。外野が、歌うべきだ、熱心なファンばかりじゃないんだからその日は歌を楽しみに来た客がいるんだから歌はないといけない云々。正論に聞こえる」としつつも「でもね、その空間にいた人だけに意見を言う権利があるんだ」と主張。

 「外から情報だけ聞いて歌手を非難するのは無責任。あの晩、談志は落語をやらなかった。当然、怒った客もいたであろう。でも私みたいに人生が変わった人もいるんだ。外野は黙っているべきです」と訴えた。
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