ゆるキャラGP後継大会・ゆるバース、初代王者に香川県の「うどん脳」 低迷期経てツルっと急浮上

2023年10月30日 05:00

芸能

ゆるキャラGP後継大会・ゆるバース、初代王者に香川県の「うどん脳」 低迷期経てツルっと急浮上
ゆるバースで1位となったうどん脳とプロデューサーの岡谷光代さん(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 投票方法や名称が一新されたゆるキャラの日本一決定戦。今月20日に締め切られた3次元の空間「メタバース」上での投票で3万1513票を獲得し暫定1位につけていたうどん脳が、28、29日に淡路市で行われた決選投票でも1086票を積み上げ、初代王者に輝いた。
 生みの親で、イラストレーターの岡谷敏明氏(52)は「ホントにうれしい。ただ、それだけです」と優勝決定の瞬間から号泣。妻・光代さん(51)は舞台上で「さのまる」(栃木県佐野市)や愛媛県今治市の「バリィさん」に囲まれたうどん脳の気持ちを「何の取り柄もないキャラですが、皆さんの応援のおかげです」と代弁した。

 うどん脳は香川県が“うどん県”と名乗った11年10月より3カ月前から活動を開始していた。岡谷氏が「うどんを広めたい」の一心で発案した非公認キャラだった。

 ゆるキャラGP時代の最高順位は2012年の172位。大会公式サイトによると翌13年から16年までは262位、369位、390位、278位と低迷。17年からはエントリーがなかった。

 20年にイベントは幕を閉じたが、アフターコロナ時代を見据えてゆるバース製作委員会(スポーツニッポン新聞社など5社)を中心に3年ぶりに復活。うどん脳もその見た目からかつては「うどんが脳味噌なんてヤバいんじゃない?」という声も上がったが、時代は変わり「キモかわいい」と人気が急上昇。東京、大阪、九州などでイベントに引っ張りだこになった中で挑んだ戦いだった。

 この日は香川から応援団が駆けつけたほか、東京など遠方からもファンが来場して後方支援。「これまでは投票開始直後にベスト10に入っても、終わってみれば…という状況だった。つらい思いをしてきたんで感無量です」と岡谷さん。「バリィさん」、高知県須崎市の「しんじょう君」に次いで四国から3体目のグランプリが生まれたことで「徳島のキャラが優勝して四国キャラ大国をつくりたい」と新たな夢を掲げた。


 ≪ゆるナキンまたも「永遠の2位」≫「ゆるナキン」は3年前の「ゆるキャラGP」での準グランプリに続く2位。壇上では「永遠の2位です」と代弁者が笑わせた。誕生から5年。着実に知名度を広げてきたが悲願の日本一にまた一歩届かず「次回も挑戦です」と泉佐野市郷土芸能担当理事の木ノ元誠氏は前を見据えた。

 ▽ゆるバース 「ゆるキャラグランプリ」の後継イベント。5月中旬にエントリー申し込みを始めメタバースで7月上旬から宣伝活動を開始、8月上旬に投票が始まった。製作委員会はスポニチのほか、NTTコノキュー、パソナグループ、ディスクベリー・ドット・コム、サーカスの全5社で構成。

この記事のフォト

【楽天】オススメアイテム