卒コン直前STU48瀧野由美子独占手記 「後悔しない」6年半 「花誰」旋風の裏で秘めていた思い初告白

2023年10月31日 04:00

芸能

卒コン直前STU48瀧野由美子独占手記 「後悔しない」6年半 「花誰」旋風の裏で秘めていた思い初告白
スポニチアネックスに独占手記を寄せたSTU48瀧野由美子(撮影・安田健二) Photo By スポニチ
 STU48のエースとしてグループをけん引してきた瀧野由美子(26)が11月3日、広島グリーンアリーナで卒業コンサートを行う。本番を目前に控える中、現在の心境やこれまでのアイドル人生を振り返る独占手記をスポニチアネックスに寄せた。その中ではヒット曲「花は誰のもの?」とともに駆け抜けた昨年末に秘めていた思いも初めて明かされた。
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 STU48に加入した当初からの夢の一つが卒業コンサートをやるということでした。その夢がまもなく叶います。今は凄くうれしくてワクワクしているのが率直な心境です。

 当日は昼と夜の2公演に分かれていて、セットリストが全然違います。時間のない中でのリハーサルが続いていて、メンバーのみんなもドキドキしているんじゃないかな。

 秋元康先生がくださった卒業ソングは「君は何を後悔するのか?」というタイトルです。初めてこの曲名を聞いた時に「私にとって後悔してることって何だろう」と考えたんです。というのも、私はSTU48を受けてメンバーになってからの活動はもちろん、普段から後悔のない選択をしてきたつもりです。例え失敗だったとしても後悔がない道を選んできました。だから、これまでを振り返って後悔した出来事って自分には思い浮かばなかったんです。もちろん一つ一つの記憶を細かく振り返ったらあるかもしれませんが、大きく振り返った中ではなかったので「それだけやりきったんだな」と感じています。

 曲名は「君は何を後悔するのか?」と問いかけていますが、ぜひ歌詞に耳を傾けてください。新しい道へ進む人の背中を押してくれるようなメッセージが詰まっています。後半のソロパートには「僕はきっと後悔しない やりたいことをやっているから」というフレーズが出てきます。「きっと後悔しない」と歌うことからこれは過去を振り返るのではなく今という時間を表していると思っています。私の中で今、大きな変化といえば、やっぱり卒業です。だから、このフレーズは自分が決めた道を「後悔しない」という自分の答えでもあります。秋元先生からもこの歌詞を通じて「君はきっと後悔しない」と言われてるような気がしました。

 昨年、トライアングルセンターの1人として歌わせていただいた「花は誰のもの?」は多くの人にグループを知っていただく機会になりました。私たちが目指していた「ミュージックステーション」など音楽番組にも初めて出演することができました。(全48グループから選抜メンバーを選んでいた時期の)AKB48の選抜メンバーに私が選ばれた時に「いつかSTU48としてこの景色を見たいな」って思っていた番組にSTU48のみんなと出演して、同じ光景を見ることができて本当に頑張ってきてよかったと思いました。

 昨年の年末が近づいてきた頃には「STU48として年末を迎えるのはこれが最後」と決めていました。だから「みんなと一緒に追いかけてきた紅白歌合戦を目指すラストチャンス」。こう覚悟して全力を尽くしました。紅白出場がかなわなかったのは悔しかったです。でも、これだけいろんな方にSTU48のパフォーマンスを見てもらった1年でも届かなかったステージということは、それだけ大きなステージを私たちは目指していたんだなって今は思います。私はこれから一人のファンとして見守る立場になりますが、またSTU48があの時のような年末を迎えられるチャンスが来ると信じています。

 2017年3月にオーディションに合格してからの6年半はあっという間で夢の時間でした。オーディションを受ける前にアイドルになりたいと思った時期がありましたが諦めました。そもそも山口に住んでいて、東京や大阪、福岡とか都会の子しかアイドルになれないと思っていたんです。だから「来世でなろう」って(笑い)。でも、私が大学に入るタイミングで瀬戸内に48グループが誕生することになって人生が変わりました。私はSTU48がなかったらアイドルにはなれませんでした。

 何より支えてくださったファンの方々には感謝しかありません。めちゃくちゃ優しくて私の全てを肯定してくれる方ばかりでした。SNSや動画配信で温かいコメントをいつも寄せてくださり、握手会やお話会で1日中褒められる経験なんて人生で初めてでした。のどが強くないタイプなのですが、毎週声が枯れちゃうほどみなさんとの話が弾んじゃって。凄くその時間が楽しかったんです。私が卒業を発表して泣いてくださる方もいて、そこまで自分を思ってくれる方が多くいて本当に幸せ者だと思います。

 シングルでは通算8作でセンターに立たせていただきました。センターといえば前田敦子さんのように圧倒的な輝きを放ち、その輝きで真ん中に立っているような方が担うポジションだと思っていました。私が最初に選んでいただいた時に「きっとそうはなれないな」と思いつつ「いつかそうなれるかもしれない」と思ってきました。でも私は最後の最後まで、みんなに支えられたセンターでした。船上劇場が2年で終了したり、新型コロナの影響で5周年コンサートが延期になったり。悔しい経験もいっぱいしたけど、それを理由に辞めたいと思うようなことはありませんでした。その瞬間は悔しくて、泣きました。1回気持ちを落ち着かせて、どうしたら乗り越えられるのかをみんなで話し合って。そうして同じ気持ちでまた前を向いて。それが凄く大切な時間でした。メンバー同士の絆やスタッフとの絆が深まっていきました。

 3日後にはいよいよ卒業コンサートです。私をこれまで応援してくださってきた方、STU48を応援してくださってる方、全ての方にぜひ会場で見守ってほしいと思います。この卒コンで全ての方々に直接感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
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