ジャニ性加害、救済スタート 被害者・橋田康「普通ではない水準の金額が必要」投稿の真意を説明

2023年11月01日 16:40

芸能

ジャニ性加害、救済スタート 被害者・橋田康「普通ではない水準の金額が必要」投稿の真意を説明
橋田康のインスタグラム(@yasushi_mol)から
 ジャニーズ事務所元社長のジャニー喜多川氏(享年87)による性加害問題で、被害を訴えていた元ジャニーズJr.で俳優・橋田康(38)が1日、自身のX(旧ツイッター)を更新。11月から開始するとした被害者の救済措置について、現在の思いや解決への理想を記した。
 10月30日に、旧ジャニーズ事務所のSMILE-UP.が設置した「被害者救済委員会」によるヒアリングが行われたことを報告した橋田。11月から始まる救済について、「僕個人はお金の事で揉めたり戦ったりする気はない。と伝えました」と自身の考えを述べた上で「その上で日本での性加害、児童虐待などの抑止の為にも“普通”ではない水準の金額で対応していく事が必要だと思うとも伝えました」と思いを伝えていた。

 この投稿が反響を呼び、1日に橋田は「難しいセンシティブな問題だし、そこにお金も絡んできてるのだから明確にハッキリ言えないと伝わらない事も多いんですよねきっと…」と吐露。「日本は性加害の意識がシンプルに低いと感じますましてや今回のように芸能の世界での出来事で、しかも子供の男の子。事例があるわけじゃない」とし、「あってはならない事だし、色々と特殊だとも思います」とした上でそういった意味ではスマイルアップの対応が今後の一つの基準にはなっていくと思うんです」と主張した。

 今回の対応については「日本と国外の差が大きい今、意識そのものをスマイルアップが高めてほしいと希望を持っています。今でも既に法を越えて動いてくれようとしていると感じてます」と期待と現在の対応への思いを告白。「普通ではない水準は従来の意識のままで流れていかないでほしいという気持ちです」と金額に対する意図を明かし、「僕へのコメントやメッセージの中にあなたの補償は100円です。なんてのもいくつかありました。そうなんです 戦うつもりも揉めるつもりも無いと伝えた以上 もし、スマイルアップにそう提示されても文句言えないんです。だから僕への補償を普通じゃない水準でお願いしますと伝えたわけじゃありません」と説明した。

 「僕の意見や考えが被害者の皆さんの総意ではないですし考えや傷はきっと皆さん違うと思うんですね」とし、「僕が戦わない、揉めないと発信する事で戦う事が悪い事になってほしくないです。僕がお金じゃないんですって発信した事でお金で納得する人達が悪いみたくなってほしくないです」と思いを込め「傷の深さは本当に人それぞれで苦しんだ時間も本当に皆さん1人1人違うと思います。戦うのはその人の尊厳、人生が掛かってると思うから」と理解を求めた。

 橋田は「僕はきっと恵まれてたと思います。事務所を辞めてからも沢山の人に支えられ、愛されて その問題に縛られ過ぎず生きやすい環境をまわりが僕に作ってくれたし、エンターテイメントに没頭してこれました」と、事務所退所後の周囲のサポートへの感謝を投稿。「だから僕の中で今の自分の決着よりも大切なのは未来に繋げたいという想いです」と自身の見解を述べた。

 一方で「でもそんな人ばかりじゃないと思います」と理解も。「誰にも話せず 誰にも頼れず ずっとずっと今も変わらない苦しい毎日 そういった人もいると思います」とし、「そう思うとそんな人が少しでも多く一つの決着をつけて歩き出せるように そういう意味で自分の考えや気持ちを救済委員会に伝えました」と改めて説明。

 「ただ、どこまでも終着のない要求や他の方に救済が行き届かないほどの莫大な要求をしてしまえばその分救われるべき人が救われなくなってしまうんじゃないかなと考える面も僕にはあります」とも述べ、「そういう意味での他の被害者の方の事も少し頭の片隅に入れた歩み寄りができたらいいなという理想です」と終着点への理想を語った。

 また「僕が言う事全てが正解だなんて思ってません。あくまで僕がどう思うか、考えているかこの場で発信させてもらってます」と、SNSへの思いを記し「僕の投稿が不快な方も沢山いると思います ブロックして下さって構いません。本当、穏やかな時間を少しでも過ごしてほしいと思いますし僕のせいで嫌な時間になってほしくないって心から思ってます」と呼びかけた。
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