浜田敬子氏 自衛隊のセクハラ対応に「人々の暮らしを守る組織なのに、組織内での人権意識が薄い」

2023年11月05日 15:29

芸能

浜田敬子氏 自衛隊のセクハラ対応に「人々の暮らしを守る組織なのに、組織内での人権意識が薄い」
東京・赤坂のTBS社屋 Photo By スポニチ
 フリージャーナリストの浜田敬子氏が5日、TBS「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。海上自衛隊で女性隊員へのセクハラ行為があり、上司が不適切な対応をしていた問題について言及した。
 海自のセクハラ問題では、女性隊員=退職=が背後から抱きつかれるなどの被害に遭った。上司は女性が会うことを拒否したのに、加害者の男性隊員から直接謝罪を受けさせた。

 この問題を受け、木原稔防衛相はハラスメントへの厳正な対処を求める防衛相指示を10月30日付で出した。そして今月2日、防衛省と自衛隊の幹部を集めた会議を開き、ハラスメントへの厳正対応を求め、「憲法で保障されている基本的人権の侵害。わが国の防衛を全うするため、隊員一人一人の心身の健康を確保することが不可欠」と訴えた。

 浜田氏は「今回の事件は、加害そのものも本当に実態がひどいんですけれども、もっとひどいのが、被害者の方が被害を訴えた時の上司の対応」と指摘。「報道によると、自衛隊では幹部に対して年1回のセクハラ研修をやっていたということなんですけれども、例えば被害者を1番最初に守るということが全くできていない。加害者に直接会いたくないと言っているのに、直接謝罪をさせるとか。全く被害者の人権を無視した対応、もっと言えば、この上司は加害者をかばうような発言をしている。それにショックを受けられた被害者の方が体調も崩されて、被害者なのに退職に追い込まれるという最悪の結末だと思っています」とし、「自衛隊というのは人々の暮らしを守る組織なのに、組織内での人権意識が薄い。だからこれほどのハラスメントが次々に起きてくると思う。人権意識が薄さと、もう1つは、男性中心の組織で男性がかばい合う組織なのでセクハラが横行している。被害者の方がインタビューで、自衛隊からセクハラがなくなることは絶対にないとまでおっしゃっている。そういった組織風土を根本からどうやって変えていくのかと非常に重い課題だと思います」と自身の見解を述べた。
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